女性嫌悪(ミソジニー)ツイートが増えた地域では、現実のDVも増加する

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ツイッター上では連日、目にしないことのない女性嫌悪(ミソジニー)ツイート。

そんなツイートが多くつぶやかれる地域では、現実でのDV事件も増えていたことが明らかになりました。詳細は以下から。

ニューサウスウェールズ大学のTom Denson教授らの研究チームがジャーナル「Psychological Science」に発表した研究によると、ネット上での女性嫌悪(ミソジニー)と現実での物理的な女性へのDVには相関関係が存在しているとのこと。

Denson教授らは2013年から14年に掛けての18億ツイートから「売女(bitch)」「アバズレ(アバズレ)」といった侮蔑語や「女には台所がお似合いだ(Women Belong in the Kitchen」といった偏見をアルゴリズムで調査しました。

そこで抽出された1万6791ツイートの一部はある種の「皮肉」と判断されましたが、93%は明確に女性嫌悪でした。

研究チームはそれらのツイートの位置情報とアメリカ47州でのDV関連の逮捕場所を比較。飲酒や収入の不均衡、世代などの関連要素で調整すると、ツイートとDVの数に統計学的に有意な相関関係が発見されました。


ですが、女性嫌悪ツイートが集中した地域では翌年にDVでの逮捕が増加しましたが、その逆ではなかったのです。

この結果から「女性嫌悪ツイートの頻発は、例えツイ主自身はDVをしなくても、その地域に女性にとって暴力的な「空気」を作っていく」とDenson教授は指摘します。

論文では「同輩の男性らから女性への暴力を認めるコメントに触れ続けることで、DV傾向は高まる」とする過去の複数の研究結果を引いて警告しています。

狭いコミュニティ内で自分と同じ考えの人の意見に触れ続け、それを世間的に当たり前と思ってしまう「エコーチェンバー現象」はSNSの発展と共に広く知られるようになりました。

ですがネット上での意見はネット内に留まらず、現実社会にも深い影響を及ぼすことが示された形になっています。

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