【ワクチン大規模接種】安倍兄弟、なぜか予約システムの致命的欠陥を告発した朝日・毎日新聞をタッグ攻撃で責任転嫁を図る



架空番号で「誰でも何度でも予約可能」なことが報じられたワクチン大規模接種東京センターの予約システム。

なぜか防衛相と前首相がこの欠陥を報じた新聞社をタッグを組んで叩き始めてしまいました。詳細は以下から。

◆防衛省の大規模接種予約システムの致命的な欠陥
Aera.dotの「【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥」という独自記事で明らかになった大規模接種予約システムの驚くべき欠陥。


その内容は予約サイトで6桁の市区町村コードと10桁の接種券番号に適当な数字を入れるだけで、対象者でなくても予約が取れてしまう致命的なものでした。


防衛省は「システムの大規模な改修は難しい」としていましたが、今日になって岸信夫防衛相が市区町村コードについて改修することを明らかに。ただし接種券番号や生年月日などの改修は予定されていません。

◆安倍兄弟がなぜか朝日と毎日を攻撃
岸防衛相は同じ記者会見で、取材のため架空番号で予約した朝日新聞と毎日新聞に対し「悪質な行為であり、極めて遺憾だ。厳重に抗議する」と激怒。

ツイッターでも「本来のワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為」とし、防衛省から厳重に抗議すると強く批判しています。


ですがAera.dotは記事中で「編集部で取った予約は現時点でキャンセルしている」と明言。毎日新聞も「記者が試した予約はすでにキャンセルした」としており、実際には接種機会も奪わずワクチン自体も無駄になりません。

夕方には岸防衛相の実兄である安倍晋三前首相もこのツイートを引用し「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言える。防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目」と参戦。


「極めて悪質な妨害愉快犯」としていますが、上記のように妨害はしておらず、取材行為という本来の業務であるため愉快犯にも当たりません。

悪用されれば本当に「ワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない」事態になりかねないセキュリティホールが存在しているのが現状です。

しかしなぜか、その危険を告発した報道機関をシステムを担当する防衛相とその実兄の前首相がタッグを組んで叩くという、さすがに責任転嫁とされても致し方ない状況になっています。

◆なぜか日経新聞の同様の記事はスルー
なお不可解なことに、日経新聞社の日経クロステック記事も同様に架空番号を用いて予約にまで至っていますが、こちらに対しては両者ともまったく批判していません。

例えば自治体番号は「000000」、接種券番号は「0000000000」、生年月日は年齢が対象外の51歳となる「1970年1月1日」で認証を通過し、予約まで完了した

大規模接種予約サイトが架空番号でも予約可能に、対象期間外に予約できる不具合も _ 日経クロステック(xTECH)より引用)

予約キャンセルを明言していない分、こちらの方が悪質とも言えそうですが、日経新聞だけがスルーされた理由はどこにあるのでしょうか。

朝日と毎日さえ叩いてみせれば不満を逸らせると考えるなら、今回ばかりはさすがに短慮かもしれません。

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