コロナ禍で伝統的な家族観に復活の兆候、厳格な稼ぎ手の父と子供を見守る母の姿に支持集まる



コロナ禍に伴い、多くの職場で取り入れられたテレワークやオンライン授業。それによって家族が家で過ごす時間が増え、ライフスタイルにも大きな変化が現れました。

そうした中で、男女平等よりも伝統的な父母のあり方をより重要視する家族観が息を吹き返しているようです。詳細は以下から。

パデュー大学のTrenton D. Mize准教授らがジャーナル「Socius: Sociological Research for a Dynamic World」に発表した研究によると、コロナ禍で父は仕事に行き、母は家庭を守るといった古い家族観がより支持を集めるようになったとのこと。

Mize准教授はコロナ前は育児休業への態度を主目的に調査を行っていましたが、コロナ禍中に再度家族のあり方についての考え方の変化を知るべく大規模な調査を実施。

調査では「よい父親は金銭的に家族を支えるべき」「母親は家で子供の世話をしている時がとても幸せだ」といった性的役割に関する19項目にどの程度賛成するかを計測しました。


その結果コロナ禍で男女の伝統的な性的役割への賛同が増加。例えば母親は家にいると幸せで、小さな子供を置いて働きに出るべきではない。また父親が子供と遊ぶために仕事時間を減らすべきでないといった意見に好意的な評価が集まりました。

その中でも最も特徴的なのは、父親は厳格な稼ぎ手であるべきだというものと、母親は子供の日々を管理し、世話すべきだというもの。一昔前どころか半世紀ほど前の家族観が復活しています。


実際にアメリカではコロナ禍で母親が子供の面倒を見るために仕事を辞めるケースが多かったため、育児が母親にとってより大きな問題となり、伝統的な家族間の復活につながった可能性があるとのこと。

一方で、コロナ禍中では両親はより育児者よりも稼ぎ手としてとらえられ、母親も稼ぎ手であるべきだという意見が支持されることに。これは家計に打撃を受けた家族が多いためで、「母親は家に」という家族間とは衝突するもの。

また両親は子供に必須とする人も減少しましたが、これはンライン授業の様子を見て学校の子供の人生における役割の影響を直接知ったからではとMize准教授は考えています。


単なる逆戻りではなく、コロナ禍ならではの要素が盛り込まれた中での伝統的な家族観の復活ということになりますが、何かあった時に女性が仕事を辞めるケースが多いのは男女での賃金や待遇の格差が少なからず残っていることを示すもの。

コロナ禍が落ち着いた後に元に戻るのか、テレワークを含む働き方の変化した世界でこの傾向が続くのか、現時点では分からないとしています。

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