「Snapdragon 8 Gen 1」の発熱問題などを理由にクアルコムからの発注をTSMCに奪われてしまったSamsungが、思わぬところで意地を見せるかもしれません。詳細は以下から。
最新スマホのリーク情報などを扱うRGcloudS氏のツイートによると、クアルコムの新型プロセッサ「Snapdragon 8 Gen 2」は2モデルがラインナップされるそうです。
具体的にはTSMCの4nmプロセスで製造される「SM8550AC」とSamsungの4nmプロセスで製造される「SM8550AB」で、SM8550ABは超高性能な「ARM Cortex-X3」コアを3.2GHzから3.32GHzへとオーバークロックしたものになるとのこと。
そしてGalaxy S23シリーズが搭載するのはSM8550ACでなく、SM8550ABになるとされています。
分かりやすく言うと、Galaxy S23は他社のSnapdragon 8 Gen 2搭載スマホより処理能力が高い代わりに、TSMCでなくSamsungが製造したプロセッサを使う可能性があるわけです。
Samsungは5nmプロセス以下の半導体で歩留まりの問題を抱えているため、計画通りに進むかどうかは疑問ですが、実現してしまうと発熱問題の再発が懸念されるだけに、今後の展開から目が離せそうにありません。
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