【動画あり】「不思議の国のアリス」が世界で初めて映画化されたのは1903年のことでした
世界的な知名度を誇る文学作品「不思議の国のアリス」なんと110年以上前に映画化されていました。詳細は以下から。
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ルイス・キャロルが1865年に発表した児童文学の傑作「不思議の国のアリス」。ディズニーによる映画化は言うまでもなく、小説、マンガ、音楽、ゲームに至るまで、数多くのパロディや派生作品を生み出してきました。
そんな「不思議の国のアリス」が初めて映画化されたのは作品発表から38年後、1903年のことでした。映画化に挑んだのはロンドン近郊のウォルトン・オン・テムズにHepworth Studiosを構えるCecil HepworthさんとPercy Stowさん。
1926年にCecil Hepworthさんの会社が倒産した祭、フィルムに使われていた銀を負債の返済に充てるため、作品の数々はすべて溶かされてしまったと考えられていたのですが、2008年に現存しているのが発見され、全編12分のうち残っていた8分をBritish Film Instituteが修理、再生したのがこちらの動画です。
Alice in Wonderland (1903) – Lewis Carroll BFI National Archive – YouTube
白兎を追って穴の中に入っていくアリス、薬の瓶、チェシャ猫、ティーパーティ、ハートの女王など、お馴染みのシーンが次々と現れます。オリジナルのジョン・テニエルの挿絵やディズニー映画の場面と比べてみるのも面白そうです。
アリスを演じたMay Clarkさんは当時18歳。Hepworth Studiosで既に他の作品にも出演していましたが、俳優だけでなく視覚効果や大道具・小道具、衣装デザインなども行っていたと言うこと。現代の自主制作映画のようなDIYな雰囲気が当時の映像の世界にはあったということでしょうか。
聖書とシェイクスピアに次いで多くの引用や言及、パロディが行われる「不思議の国のアリス」。映像の分野での大河の最初の一滴とも言えそうな作品ですが、今後どのようにアリスの世界は広がっていくのでしょうか。
The First Film Adaptation of Alice in Wonderland (1903) Open Culture
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