4原色の色覚を持ち、常人の100倍の1億色を視ることのできる女性画家

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通常、人間に見えるのは3原色までですが、それよりも1色多い4原色を視ることのできる女性画家が存在します。彼女の描く絵から、私達には見えざる世界を垣間見ることができます。

私達が毎日目にするこの世界の情景。それはもちろん視覚によって捉えられる情報なのですが、どのように見えているのかはみんな同じではありません。

人間は通常、赤、青、緑の光の三原色によって世界を見ます。これは網膜の中心に位置し、色(光の波長)に敏感に反応する錐体細胞が長波長(黄色周辺)に反応する赤錐体、中波長(黄緑周辺)に反応する緑錐体、短波長(青周辺)に反応する青錐体の3種類存在しているため。これを3色型色覚と呼びます。

これに対し、犬や馬などを含む多くの哺乳動物は2種類の錐体細胞しか持っていないため2色型色覚と呼ばれ、人間でも赤緑色盲の場合は似たような色の世界を体験していることになります。

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ですが、ここで稀な例として存在するのがサンディエゴに住む画家のConcetta Anticoさん。彼女は4種類の錐体細胞を有しているため4色型色覚を持ち、通常人が100万色を視ることができるのに対してその100倍に当たる1億色を視ることができます。

Photo by Boyd Harris

この4色型色覚は色盲と同じようにX染色体上の突然変異によって発生し、女性にのみ発現すると考えられています。研究によると実に全女性の2~3%が4色型色覚を持っていると言われるますが、実態はまだ解明されていません。


通常の色覚テストは色盲の発見のためにデザインされているため、Concettaさんは長らく自分の4色型色覚についてはっきり自覚することはありませんでした。自らがこのレアケースだと知ったのは2012年になってから。

自らのスタジオでアートクラスを主催していたConcettaさんが、参加していた神経学者のWendy Martin博士がConcettaさんの絵の色使いに対して質問しました。

「私達はConcettaに尋ねたの『なぜこの色を選んだんですか?』って。そうしたら彼女は『この黄色と紫と青が見えないの?』って言ったの。私は『見えないわ!』って答えたわ」



その後Concettaさんはワシントン大学医学部のJay Neitz博士によって4色型色覚の持ち主であることが確認されました。Concettaさんは自らのスタジオから見る夜空の色を巻く黄色が混じったサファイヤ色であると言います。



彼女のこれ以外の作品は本人のHPから閲覧することができます。いずれもはっとするような不思議な色彩を湛えています。4色型色覚の人からは世界はこのように見えているということなのでしょうか。

Selected Works - Concetta Antico

もちろん3色型色覚の人間ではこの絵画の中にも見分けられない色彩が潜んでいるかもしれません。同じものを見ているはずなのに全く違う世界だと考えると非常に不思議です。
Concettaさんが実際に描いている姿はこちらの動画から見ることができます。ピンクの薔薇を彼女がどのように描き出すが、じっくりご覧ください。

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