完全現場主導で開発、シャープの新機軸となる無料の携帯電話充電器「ソーラー充電スタンド」

本日閉会した家電の見本市「CEATEC JAPAN 2016」。

8KテレビやIoTなど、さまざまな分野の展示が行われていた中で、完全に現場の声をベースに開発したという、非常にユニークな製品が展示されていました。すでに実用化に向けた実証実験も済ませており、今後全国各所で見られるかもしれません。詳細は以下から。


これがシャープが展示していた「ソーラー充電スタンド」。ざっくり説明してしまうと、太陽光パネルを使ったLED街灯 兼 訪日観光客などに向けた無料の携帯電話充電器です。

パネルで発電した電気は蓄電池に貯められ、携帯電話の充電や夜間のLED照明に用いられます。

これにより最大4台の携帯電話を同時に充電可能。


充電中ボックスにカギはかからないため、スマホが見える範囲にいる必要がありますが、シャープの開発者によると、これは鍵を取り付けることで管理コストが発生することを防ぐため。また、観光街の真ん中に設置したり、デジタルサイネージと組み合わせて設置することで、充電中の観光客などがじっくりと周囲に目を配るようになるなど、経済効果につながることなども期待できるとしています。

さらに太陽光発電システムを採用しているため、非常時には「停電していても稼働する照明 兼 携帯電話の充電器」として活躍することも。訪日観光客などの充電ニーズに応えられるだけでなく、いざという時の備えにもなるわけです。

太陽光パネルおよび本体の柱は台風でも耐えられるよう、風速60メートルでも耐えられるように設計されています。

なお、シャープの開発者によると、このソーラー充電スタンドは完全に現場の声をくみ上げて開発した製品で、6年間のリース契約で月間3万円程度で設置可能。都内で1年間にわたって行われた実証実験の結果も良く、すでに観光地を抱える自治体などから発注があるとのことで、東京都環境公社がデザインしたピクトグラムを使い、認知を広げていくとしています。

・関連記事
家電業界の見本市「CEATEC JAPAN 2016」まとめ | BUZZAP!(バザップ!)

なんと1000ppi以上、iPhone 7の3倍以上の超高精細ディスプレイをシャープが開発 | BUZZAP!(バザップ!)

横から見るとただの紙、近未来感あふれる8Kシート型有機ELディスプレイ | BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

モバイル に関する人気記事

  1. 【朗報】Pixel 8a「お値段そのまま」か、まさかの値上げ回避で「7年保証の格安スマホ」爆誕も油断は禁物に
  2. 【悲報】Galaxy S25 Ultra「積層型バッテリー」非搭載でiPhone 16に見劣り、Snapdragon 8 Gen 4高騰で65W急速充電も非対応に
  3. 【朗報】Pixel 8a「7年保証」で5月16日発売か、『ずっと使える廉価版』競合各社の格安スマホを圧倒へ
  4. 「HTC U24/U24 Pro」まもなく登場、Snapdragon 7 Gen 3に刷新で1.5倍以上の処理能力に
  5. 「Snapdragon 8 Gen 4」低クロック動作すらGen 2圧倒の『えげつない高性能』に、ただし消費電力や発熱問題の懸念消えず

モバイル の最新記事