ここまで進化した、1998年と2015年のトヨタカローラ衝突実験が示す安全技術の発展
単にデザインが変わったというだけの話ではありませんでした。詳細は以下から。
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日々進化する自動車の安全性。エアバッグやABSの搭載はもちろんのこと、車体そのものの安全性も17年のうちにここまで大きく向上し、ドライバーをより堅牢に守れるようになってきました。
オーストラリアとニュージーランドで活動する自動車の安全性の検証グループAustralasian New Car Assessment Program(ANCAP)は1998年製と2015年製のトヨタカローラをそれぞれ時速65kmで走らせて衝突させるクラッシュテストを行いました。
90年代後半というと、世代によってはついこの間の様に感じてしまうかも知れませんが、この17年間での技術の進歩は目を見張るものでした。動画は以下から。
ANCAP crash 1998 Toyota Corolla in to 2015-built counterpart – YouTube
2015年製はボンネットこそ大破していますが、その衝撃の多くを前輪付近で吸収しています。これによって搭乗者へのダメージを軽減している上に、エアバッグによってさらに衝撃が吸収されます。
一方の1998年製は運転席まで大きく潰れており、しかもこの車体にはエアバッグが装備されていない(日本発売のカローラは1996年時点で標準装備)ため、ダイレクトにドライバーがダメージを受けてしまっています。
こうした実験が行われた背景としては、オーストラリアやニュージーランドでは都市部以外ではまだまだ20世紀の中古車が現役で活動しており、そうした古い車の危険性を周知するためのもの。
確かにヴィンテージカーなどの古い車には独特の味わいやぐっとくるデザインがあります。しかし、それらを選ぶ際には安全性が確実に犠牲となっていることは心に止めて安全運転をする事は忘れてはならないでしょう。
This Crash Between A 2015 And A 1998 Toyota Corolla Shows How Far Car Safety Has Come
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