99.99%が空気、世界最軽量の金属構造体「マイクロラティス」をボーイング社が開発

ボーイング社が世界最軽量の金属構造体を開発しました。宇宙開発や航空機、自動車など広範囲に応用できそうです。


ボーイング社が今回開発した構造体はマイクロラティスと呼ばれるもの。これは内部が空洞になった金属ポリマーチューブを格子状にしたもの。今回開発された構造体はその99.99%が空気ということで、驚きの軽さを実現しています。

どれくらい軽いかというとタンポポの綿毛の上に載せてしまえるほど。骨の内側の構造と比較されるこのマイクロラティスは非常に強い圧縮性があり、エネルギーの吸収性に富んでいます。つまり、最軽量である上に非常に「強い」素材でもあるということ。

動画での説明は以下から。日本語字幕を設定できます。

Boeing Lightest. Metal. Ever – YouTube

ボーイング社の開発ということで、もちろん航空機の重量削減とそれに伴う燃費効率の向上に使えますが、宇宙開発や自動車などを始めとした多くの分野に応用が期待できそう。衝撃吸収性を考えると、自動車事故の際に乗員の安全にも大きく寄与することになりそうです。

Boeing Creates The Lightest Metal Structure Ever Geekologie

・関連記事
窓のない旅客機が登場へ、代わりに壁が全面スクリーンでパノラマ体験も | BUZZAP!(バザップ!)

あと10年?あの「光学迷彩」がいよいよ現実のものに | BUZZAP!(バザップ!)

4000リットルの水を1分で吸収する革命的なコンクリートが開発される | BUZZAP!(バザップ!)

パイロットや客室乗務員が教えてくれない「飛行機のちょっと聞きたくなかった話」 | BUZZAP!(バザップ!)

航空機が頭上スレスレを飛び、ジェットエンジンの爆風で吹き飛ばされる地上の楽園「マホ・ビーチ」 | BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

こぼれ話 に関する人気記事

  1. 保守的、差別的な人ほどIQが低い傾向が明らかに
  2. 男性諸君が気にしてやまない「日本人の平均ペニスサイズ」が明らかに
  3. 完全にジブリの世界、旅客機が初めて実用化した1930年代の空の旅が素敵
  4. 北朝鮮の遊園地の写真いろいろ、老朽化したジェットコースターや夢の超特急も
  5. バカになったネジをはずすための5つの裏ワザ

こぼれ話 の最新記事