空を自由に…飛べちゃってる!ホバーボードの最進化形「Flyboard Air」がすごい

ホバーボードは「浮く」から「飛ぶ」へ。誰でも空を自由に飛べる時代がやってきてしまいました。


2015年は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の主人公マーティが訪れた未来。この映画に登場したホバーボードをレクサスが実際に開発したことも大きな話題となりました。しかしそれから半年、まったく違う分野から、ホバーボードがさらなる進化を遂げていました。

それを作り上げたのは以前BUZZAP!でも取り上げた、水力ロケットブーツ「Flyboard」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」をイメージした水上ホバーボードを開発したZapata Racing

これまで開発されてきたのは水力ジェットによって空中を飛び回れるデバイスでしたが、彼らが新たに挑戦したのはケロシンを用いたジェット推力で空を飛べる「Flyboard Air」。あまりに簡単に空を飛べているように見えることから、動画リリースと共に大きな反響を得た反面、根強いフェイク疑惑もありました。それがこちらの動画です。

FlyboardR Air Test 1 – YouTube

羽もプロペラもない小さなボードに乗り、水上をすいすいと飛行。フライトタイムは3:55、最高速度は時速55kmとされています。正直にわかに信じられる映像ではありません。

この疑惑を払拭することになったのが海外ニュースサイトのThe Verge。Zapata Racing代表のFranky Zapataさんにインタビューを行いました。

それによると、まず燃料タンクは背中に背負ったバックパックで、中にはケロシン系のジェット燃料「JET A-1」がフルに詰まっています。エンジンは250馬力のターボエンジンが4発積まれている他、姿勢制御用にふたつのエンジンが横に着いています。

姿勢制御は極めて困難でしたが、ドローンに用いられているのと同様の姿勢制御システムがボード内に組み込まれており、推力レベルだけでなく、ターボエンジンの推力ノズルの角度も調整します。さらには搭乗者が自らの姿勢を制御することも必要となっています。

それゆえに、現時点でこの「Flyboard Air」に乗るには50時間から100時間の水力ジェットのFlyboardの経験と20時間の講習が必須となっています。

なお、Franky Zapataさんらは誰でも乗れるタイプの座席付きのFlyboardの開発も進めているとのこと。AKIRAに登場したフライングプラットホームやこちらのホバーバイクとも近そうですが…。

最終的にFranky Zapataさんは「Flyboard Air」に乗って雲でサーフィンがしたいということで、まだまだ夢の果てまでは距離がありそうです。

Yes, the jet-powered hoverboard is real, and yes, the creator has crashed it The Verge

FLYBOARDR AIR – Zapata Racing

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