ネットの掃きだめと化していたYahoo!ニュースが「コメント機能に関するアンケート」実施中、複数アカウントを使った世論誘導も禁止
2ちゃんねるを超えるネットの掃き溜めと揶揄されることもあるYahoo!ニュースのコメント欄に対するアンケートが実施されています。
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何かニュースが流された時、いわゆる「叩き」現象が起きるのはどこでしょうか?日本ではやはり巨大掲示板「2ちゃんねる」が筆頭に上がり、その書き込みをまとめた「まとめサイト」、さらにはSNSの「Twitter」などの名前が上がってくるのではないでしょうか?
そんな中でも殊更に「叩き」が酷いとされているのがYahoo!ニュースのコメント欄です。基本的に匿名投稿であり、Yahoo!のIDを持っていれば誰でも気軽にコメントできるため、その場限りの口さがない書き捨てが横行していることは以前から指摘されてきました。
立教大の木村忠正教授とYahoo!ニュースが共同で行った調査でも、コメント欄で中国や韓国絡みの話題が25%にものぼり、その多くが「嫌韓」「嫌中」の色彩を帯びていたことが判明しています。
Yahoo!ニュースのコメント欄は一応「このコメントを報告する」というボタンがあり、宣伝・広告的利用、不適切な内容、重複投稿、成人向けの内容、悪質なリンク、個人情報、その他といった項目から違反内容を選び、100文字以内で詳細を記して違反報告を行うことは可能。
しかし、実際にはコメント欄を覗くと誹謗中傷や差別的なコメントがそのままずらずらと残されているケースが少なくありません。仮になんらかの対応が為されているとしても、コメント数はニュースによっては数千件に及び、追いついていないのが現状です。例えば「北朝鮮国民「餓死させないと」=石川知事が会合で発言」というニュースではこのような発言が見受けられます。
そして現在「Yahoo!ニュース コメント機能に関するアンケート」が行われています。利用頻度や満足度などの設問の他に、満足度の理由やコメント欄のイメージについての質問がありますが、その選択肢が
経験と知見に基づいたコメントがある
客観的なコメントがある
建設的なコメントがある
共感できるコメントがある
自由な発信ができる
他に代わりがない場である
専門性の高いコメントがある
たくさんの人の意見がわかる
自分では気がつかなかった意見に触れられる
世間の温度感を知るのにちょうどいい
操作性が良い
操作性が悪い
誹謗中傷がみられる
差別的なコメントがある
公序良俗に反したコメントがある
意見が偏っている
その他
というもの。その他を除いた16の選択肢のうち11がポジティブな評価で、5つがネガティブな評価となっており、少々偏りが見られますが、調査結果や世間からの指摘は無視できなかったということでしょうか。
このアンケートの開始時期は明記されておらず不明ですが、6月21日に津田大介氏がツイッター上で言及したことで話題となりました。
なお、津田氏は
と批判。「Yahoo コメント アンケート」でツイッター検索しても怒りや嫌悪、そしてコメント欄の廃止を求める声が大多数を占めていることが分かります。
なお、Yahoo!ニュース側は上記調査で1週間で100回以上コメントを投稿した人が全体の1%存在し、この1%による投稿で全体のコメントの20%が形成されていたという事実を重視したためか、6月14日「Yahoo!ニュースのコメント機能 複数アカウントからの投稿について」というエントリを投稿。
そこで2016年2月17日に改定された禁止事項において「複数のアカウントを取得し、多くの意見として印象を扇動する行為」を禁止している旨を伝え、複数のアカウントを使って投稿されたコメントが正常に反映されない可能性があると通告しています。
実際にこの程度の対策で蔓延する誹謗中傷や差別的発言を駆除できるのかは疑問。さらには長年これらの「ネットの掃きだめ」的コメントの山に対して有効な対策を行ってこなかったYahoo!ニュースを今さらネットユーザーが信用できるかといえば、なかなかに難しいところでしょう。
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