「国民的」「定番」などと表現される梅ジャムやペヤング、ちい散歩……それ全部「関東ローカル」です
一連の報道を見て「梅ジャムって何?」と思った人、あなたは間違っていません。詳細は以下から。
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・梅ジャム
2017年12月末をもって唯一の製造元「梅の花本舗(東京・荒川区)」の高林博文さん(87歳)が製造をやめたことがテレビやウェブメディアなどで報じられた「梅ジャム」。
【悲報】駄菓子の定番「梅ジャム」製造終了。惜しむツイート続々 – まぐまぐニュース!
「懐かしの駄菓子」「駄菓子の定番」などとされ、人気番組「月曜から夜ふかし(2018年2月19日放送分)」でも実食企画がありましたが、実は梅ジャムは関東地方で売られていただけのローカル商品。
関西人の筆者にとっては、今回の一連の報道で初めてその存在を知ったアイテムでしかなく、日本人なら誰もが郷愁に浸るかのような紹介をされても少し困ります。
・ペヤング
続いてはカップ焼きそば「ペヤング」。異物混入騒動の際などに「国民的な人気商品」などと紹介されていましたが、実はペヤングも関東ないし東日本ローカルで、発売元のまるか食品が西日本での販路拡大を図ったのは2008年のこと。
ペヤングを「国民食とも呼べる知名度を誇るカップやきそばブランド」「永遠の定番」とまで表現する「NEWSポストセブン」。残念ながら西日本の人々にとっては「日清焼そばUFO」「スーカーカップ 大盛いか焼きそば」などがそのポジションです。
・ちい散歩
そして最後が2012年に亡くなった地井武男さんに関する報道。ありとあらゆるところで「ちい散歩でおなじみの~」と報じられていました。
しかしちい散歩をちゃんと放送していたのはテレビ朝日のみ。つまり正真正銘のローカル番組で、関東以外に住む多くの人々は同番組になじみがありません。
「南紀白浜アドベンチャーワールドがパンダの繁殖に成功し、子パンダが元気に遊ぶ様子を関西のテレビ局が地元ニュースとして報じる一方で、全国ニュースでは上野動物園のパンダが死産でお通夜ムードになっている光景が放送されている」など、関西人から見ると違和感を覚えることが多い関東ローカルな話題の取り扱われ方。
「自分が親しんできたものは必ずしもみんなが知っているものではない」ということを意識する、いいきっかけかもしれません。
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