【前編】梅田から一駅のレトロで不思議な異空間、中津を歩いてみました


大阪の繁華街キタからほんの少し足を伸ばしたところにその不思議な街はありました。

大阪市北区中津、阪急梅田駅から一駅で、地下鉄御堂筋線の駅もあるこの街をどれだけの人がじっくり歩いてみたことがあるでしょうか?再開発が進み、きらびやかな光に覆われる梅田の街からほんの10分ほど歩いたこの街にBUZZAP!取材班は足を運んでみました。

取材班が降り立ったのは御堂筋線中津駅。賑わう梅田の隣駅です。

駅前は再開発が進み、500mほど離れた梅田の高層ビルが天を突いて建ち並んでいるのが見えます。

ですが、少し辺りを歩いてみるとレトロな商店が建ち並んでいます。

大きな公園のタコの遊具は大阪ならではでしょうか。遊んでいる子供やのんびりしている大人があちこちに。

御堂筋線中津駅の西側には古い住宅地の中に居酒屋や立ち飲み屋、そしておしゃれなカフェや美容院などが点在しています。

そんな細い道にふらりと入ると、数十年タイムワープしたかのようなレトロな街並みに。

黒猫発見。

ふと見上げるとその先には背の高いビルが。ここがキタからそう遠くないエリアであることを思い出させられます。

そしてJR線の線路を潜って阪急中津駅の近くまで来ると現れるのがこの中津商店街。商店街マニアと一部廃墟マニアまでもを惹き付けるというレトロというか昭和30年代で時の止まったような商店街です。

夕方だったから閉まっているというわけではなく、そもそも営業していないお店が多いのです。梅田のヨドバシカメラの前からほんの1kmの距離とは思えない寂れっぷり…と思いきや!


Hawaii Recordというレコード屋がありました。もちろんちゃんとアナログレコードを売っているレコード屋さんです。


そのすぐ近くにはシカクという自費出版系の書籍やCD、雑貨屋衣類などを扱うセレクトショップもあります。

なんだか面白くなってきました。基本はこのようにシャッターと自販機とわずかに開いている地元密着型のお店なのですが、それだけで終わっていません。

こちらはンケリコというカフェ。食べログでも高評価です。

ところどころにこんなレトロな看板もあり、昭和アングラ臭全開です。


時間の止まったようなローカル感を醸し出しつつも、キタの近くという絶好のロケーションに目を付けた人たちが自分たちのやりたいことをやっていける空間が存在しており、その両者が大阪独特のえもいわれぬ雰囲気の中で融合しつつ住み分けているのを感じます。

もしかしたらサイバーパンクというのはこんな街のことを言うのかもしれない…そんなことを感じました。後編では阪急中津駅から伝説的なガード下を歩いてみます。

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