NTTドコモの「mova」が今月末で終了、国産携帯電話技術「PDC」の火が消える
日本で初めてブラウザを搭載した「501i」シリーズや空前のブームを巻き起こしたNECの折りたたみ端末など、携帯電話の普及期に大きな存在感を発揮したNTTドコモの第二世代携帯電話(2G)サービス「mova」が、いよいよ今月末で終了します。
Advertisement
◆2012年3月31日で終了する第二世代携帯電話サービス「mova」
movaサービスをご利用いただいているお客様へ | NTTドコモ
NTTドコモのmova公式ページによると、同サービスは3月31日をもって終了しますが、社団法人 電気通信事業者協会(TCA)の集計では2012年2月末現在、movaユーザーは34万4900人も残っています。このままではmovaユーザーは自動的に解約扱いとなるため、現在NTTドコモは「最後のとりかえるキャンペーン」として特別価格での機種変更を実施中。
さらにmovaユーザーを紹介して機種変更または新規契約すると最大1万500円のキャッシュバックを提供するなど、第三世代携帯電話(3G)サービス「FOMA」や、次世代高速通信「Xi(クロッシィ)」への取り替えを推進しています。
◆携帯電話の普及期に大きな役割を果たしたmova
なお、NTTドコモ提供の資料によると、movaは「movable(移動できる)」から名付けられたサービスで、カラー液晶搭載モデルや折りたたみモデルなどが次々と登場。携帯電話普及期に大きな役割を果たしました。
mova普及の歴史。2003年8月にはピークとなる4440万8400契約を記録しました。また、NTTドコモが第二世代携帯電話サービスを開始した1993年当時と比較して、通信速度は約20年間で2400bpsから75Mbpsへと進化。これは約3万倍にあたる、とんでもない数値です。
◆movaと共に火が消える国産携帯電話技術「PDC」
ちなみにNTTドコモの第二世代携帯電話サービスは「PDC」と呼ばれる国産の通信方式を採用していますが、同方式を採用したソフトバンクモバイルおよび2005年にKDDIに吸収されたTu-Ka(ツーカー)は先行してサービスを終了しているため、movaの終了によってPDCの火が消えることとなります。
第2世代携帯電話サービス終了のお知らせ | SoftBank
・関連記事
NTTドコモの契約数が6000万件突破、増加ペース鈍化もKDDIやソフトバンクに大差 | BUZZAP!(バザップ!)
あの「エヴァケータイ」がスマートフォンに、「AQUOS PHONE SH-06D NERV」発売へ | BUZZAP!(バザップ!)
「MEDIAS」「G’z One」などのスマートフォン単独開発を断念へ、NECカシオが人員削減 | BUZZAP!(バザップ!)
下り最大14Mbpsのドコモ回線が月額1770円、「BIGLOBE 3G」の活用法を考えてみた | BUZZAP!(バザップ
この記事をSNSでシェア
モバイル に関する人気記事
- 【朗報】Pixel 8a「7年保証」で5月16日発売か、『ずっと使える廉価版』競合各社の格安スマホを圧倒へ
- 【悲報】Galaxy S25 Ultra「積層型バッテリー」非搭載でiPhone 16に見劣り、Snapdragon 8 Gen 4高騰で65W急速充電も非対応に
- 「廉価版iPad Pro」年内発売へ、miniLED搭載の新シリーズiPadは「ProとAirの中間」を目指した手ごろな高性能モデルに
- 「Snapdragon 8 Gen 4」低クロック動作すらGen 2圧倒の『えげつない高性能』に、ただし消費電力や発熱問題の懸念消えず
- 【朗報】Pixel 8a「お値段そのまま」か、まさかの値上げ回避で「7年保証の格安スマホ」爆誕も油断は禁物に
モバイル の最新記事
- 「Galaxy Z Flip6/Fold6」値下げでファーウェイなどに対抗か、初のExynos 2400搭載でコスト削減へ
05月02日 12:30 - 「HTC U24/U24 Pro」まもなく登場、Snapdragon 7 Gen 3に刷新で1.5倍以上の処理能力に
05月02日 12:00 - 「Snapdragon 8 Gen 4」低クロック動作すらGen 2圧倒の『えげつない高性能』に、ただし消費電力や発熱問題の懸念消えず
05月01日 20:30 - サムスン「80%以上シェア減少」の衝撃、折りたたみスマホでファーウェイなどの低価格攻勢に対抗できず面目丸つぶれに
05月01日 18:45 - 楽天モバイルがプラチナバンド帯の試験開始、今夏前の開通に全力へ
05月01日 16:05