スティーブ・ジョブズがAndroid開発者を「尊大で傲慢なクソ野郎」とこき下ろしていたことが明らかに

2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズがiOSと競合するプラットフォームにまで成長したAndroid陣営に対し、苦々しい思いを持っていたことが明らかになりました。


Steve Jobs On Android Founder Andy Rubin: ‘Big, Arrogant F***’ – Business Insider

Business Insider誌が報じたところによると、AppleとGoogleのモバイル分野における戦いを描いたFred Vogelstein氏の著書「Dogfight: How Apple And Google Went To War And Started a Revolution.(激戦:AppleとGoogleはいかにして戦争に至り、革命をスタートさせたか)」において、今まで語られることのなかったエピソードが明かされています。

Appleが2007年にいち早くiPhoneを投入し、スマートフォン市場で機先を制しましたが、「Dogfight」ではGoogleも2005年から5000万ドルを投じてアンディ・ルービンの元でAndroidプラットフォームを開発しており、2007年末にリリースできる段階までこぎつけていたことに言及。

しかし発表されたiPhoneが当時のAndroidと比べて非常に安定していたことで開発者たちに衝撃が走り、計画の大幅見直しが決定。1年遅れた2008年10月にHTC製の世界初となるAndroidスマートフォン「G1」が発売されましたが、搭載されているソフトウェアがiPhoneほど良くないものの、似すぎているという理由でスティーブ・ジョブズは激怒。

怒りの背景にはジョブズがGoogleの共同創設者ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリン、そして当時Appleの取締役だったエリック・シュミットの「AndroidはiPhoneとは違ったものになる」という言葉を信じていたこともあるとみられ、「Everything is a f**king rip off of what we’re doing(すべて我々が行っていることをクソのように盗んだだけだ)」と言い放ったとされています。

また、ジョブズの怒りは当然Androidの開発者アンディ・ルービンにも向けられ、友人に対し「big, arrogant f**k(尊大で傲慢なクソ野郎)」と語っていたというエピソードも紹介。今でこそモバイル市場の2大巨頭となったiPhoneとAndroidですが、黎明期にはこんなことがあったのか……と驚きと共に振り返られる内容となっています。

なお、Appleの強気な姿勢は今でも崩れることなく続いており、スティーブ・ジョブズの後継としてCEOを務めるティム・クック氏はエントリーモデルとみられていたiPhone 5cが比較的高価だという声に対して、「がらくた市場には踏み込まない」と断言しています。

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