夢のエネルギーだった小型核融合炉が現実に?ロッキード・マーチン社が10年以内に実用化へ

夢の技術とされてきた小型核融合炉が10年以内に現実化するという驚くべき発表が為されました。


アメリカ合衆国のロッキード・マーチン社が現地時間の10月15日、技術的なブレイクスルーがあり大型トラックに搭載できるサイズの小型融合炉を10年以内に開発、配備できると発表しました。

Lockheed Martin Pursuing Compact Nuclear Fusion Reactor Concept ・ Lockheed Martin

同社の開発チームのリーダーであるトム・マクガイアさんによるとこの小型核融合炉のコンセプトはいくつかの磁気閉じ込めの方法を結合させたものであり、それぞれのベストの部分を取り出したもので、従来の方式に比べて90%もサイズを小さくできます。

さらに、この方法によって1年以内に小型核融合炉を設計、制作し、テストにまで到れるとしています。さらに5年以内に試作機をつくり、10年以内に実際に配備可能な実用炉を制作できるとのこと。なお、この小型核融合炉の出力は100メガワットに及びます。

トム・マクガイアさんによる説明の動画は以下から。小型核融合炉の原型とも思われる機器も映っていますが、これがどういった段階のものかは不明です。

Lockheed Martin Compact Fusion Research & Development – YouTube

同社によると、この核融合発電では同量の化石石炭燃料の約1000万倍のエネルギーを生み出せる上に放射性廃棄物を大幅に減らせることから、従来の火力発電、原子力発電などの発電方法が一気に過去の遺物となる可能性もあります。

この発表が本当なら非常に大きな技術革新となりますが、現時点ではあまりに一足飛びの話であることから実現性についてネット上では疑問の声も上がっています。

米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ ビジネスニュース Reuters

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