大純減のソフトバンクがワイヤレスシティプランニングの契約数を非開示に、詳細を問い合わせてみた

ソフトバンクがウィルコムのXGP事業を分離・吸収して立ち上げ、現在はTD-LTEと互換性のある「AXGP」を展開している子会社「ワイヤレスシティプランニング」の契約数を非開示に踏み切りました。詳細は以下から。


Buzzap!編集部:
ワイヤレスシティプランニング公式ページで、8月後半になっても2015年4~6月分の加入者数が開示されていませんが、今後開示するのでしょうか。

ソフトバンク広報室:
今度はワイヤレスシティプランニング単独での開示は行いません。今まではTCA(電気通信事業者協会)への対応上、公表していましたが、グループ単体で出す意義が薄れたためです。

Buzzap!編集部:
ソフトバンクの2015年第1四半期決算発表にあたって、2015年4~6月分から「ソフトバンク」「Y!mobile」両ブランドの合計契約数を「主要回線」「通信モジュール等」「PHS」に分類して開示していますが、この中にワイヤレスシティプランニングの加入者数は含まれますか?

ソフトバンク広報室:
ワイヤレスシティプランニングの加入者数は主要回線に含まれます。モジュールなどで販売している分については通信モジュールとしてカウントしています。

Buzzap!編集部:
主要回線からPHSを外したのは、主要ではなくなったためでしょうか。

ソフトバンク広報室:
PHS自体、TCAで単独で数字が出ていたもので、今までの流れから今回も分けています。主要回線には経営戦略上、最も重視するスマートフォン、従来型携帯電話、タブレット、モバイルデータ通信端末が含まれています。

Buzzap!編集部:
ちなみに通信モジュールとは、フォトフレームやみまもりGPSなどのことですか?

ソフトバンク広報室:
そうですね。自販機などのモジュールも含まれます。

Buzzap!編集部:
ありがとうございました。

なお、ソフトバンクは2015年第1四半期決算資料で、新たに作った「主要回線」というカテゴリーについて、2万件の加入者増だったとしていますが……

通信モジュールが29万3000件、PHSは19万6000件のマイナス。移動通信サービス全体で実に46万9000件の純減を記録しています。

おそらく加入者数を上積みするために2013年に配布した「PhotoVision TV」などの2年契約が切れたことによる、今回の大規模な純減。

カテゴリーを分けたのは、あくまで主要回線の事業が好調であることをアピールするためと思われますが、都合がいいときには合算、都合が悪くなると別カウント……という姿勢は今もなお変わらないようです。

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