【後編】台北の格安グルメ地帯、士林夜市を食べ歩いてみました
台北の台所、士林夜市の本当の実力はその外側にありました。
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ここは士林夜市の建物の出口。中国らしい極彩色の廟が立っています。
その先に歩いて行くと、なんとどこまでもお店が連なっています。
ふと人だかりのできているお店を見てみると巨大なカステラのようなケーキを切り分けていて、若者たちが歓声を上げていました。
角を曲がるとちょうど士林夜市の建物の後ろ側。デザートの屋台や風船割りのゲームコーナーが並んで盛り上がっています。
そこからさらに賑わう細い通りを抜けると大南通という長い道に。ここは士林夜市の中よりも人通りがさらに多く、見渡す限りの屋台が並びます。
その通りに面して堂々とそびえ立っているのが媽祖を祀った「慈誠宮」。士林夜市は元々はこの門前に市が立っていたのがその成り立ちとされています。以前はひっそりしていたようですが、在りし日の姿を取り戻したとも言えるのかもしれません。
もうどちらを向いても人、人、人。観光客も多いですが、何より地元民にしっかりと愛されているのがよく分かります。
こちらにもところどころに行列店が。芸能人の写真やサインが飾られている屋台もあります。台湾的に非常にメジャーなスポットであることを実感します。
麺と書かれていますが非常に不思議な見た目です。トロリとあんかけ風の食感ですが、麺自体はふわりと口の中でとろけます。これで30台湾ドル(約110円)というのはびっくりするほどお得です。
その隣にはまた長蛇の列のできている屋台が。せっかくなのでこちらも並んでみます。「大腸包小腸」。士林夜市の中で「大餅包小餅」(50台湾ドル:約180円)というメニューを食べたばかりですが、並んでしまったものは仕方ありません。ソーセージなのでしょうか?
じりじりと列が進み、目の前のグリルでやはりソーセージがジュウジュウと焼かれています。太めの白いソーセージと細いソーセージです。やはり…そういうことなのでしょうか?
やはりそうでした。細いソーセージに切れ目を入れて具を詰め、それを切れ目を入れて具を詰めた白いソーセージの具として詰めるのです。ホットドッグのパンが太くて白いソーセージになったところを想像してみてください。
かぶり付いてみると、驚いたことに白くて太いソーセージの具は肉ではなくてご飯だったのです。これは意外。肉巻きおにぎりの逆のような雰囲気ではありますが、ハッカクの効いた甘みの強い味付けなので日本人的には好き嫌いがありそう。
歩いているとトイレの位置の入った地図が交差点に置かれていたり、大きなゴミ箱があちこちに設置されていたりと訪れる人の利便をしっかり考えているのが素敵です。
ふと脇道にそれるといきなりがらんとしたローカル感たっぷりな通りがあったりします。
別の小道に入ると入り口の見た目からは想像できないほどにぎっしりとお店が並んで栄えていたり。
こんな怪しい日本語の看板のお店も。こういうコレジャナイ日本語看板を探してみるのも楽しみ方のひとつ。
小型のUFOキャッチャーがこれでもかと並んでいるゲームコーナーも。なぜか店名がカタカナです。
表通り沿いにも屋台が溢れかえっていて、人が車道にまで溢れています。いかに正月早々とはいえ、火曜日の夜とは思えません。
ちょっと一休みしたくてタピオカミルクティーのあるお店でようやく腰を下ろしました。ところどころに椅子に座れる屋台や普通の店舗も並んでいるのですが、お腹いっぱいになった後にほっと一息つける場所は多くはないので要注意です。人混みから外れた通りのデザート屋台などに落ち着くのがベストかも。
日本でもいつの間にかどこででも飲めるドリンクになったタピオカミルクティー。既に台湾発祥ということも知らない若者も多いのかもしれません。日本のものとはちょっと風味が違いました。
ということで、士林夜市に来たなら絶対に市場の中だけでなく、周囲もぐるりと探検してみることをオススメします。そしてここと決めた目的のお店がないのなら、ひとつのお店や屋台であまりオーダーし過ぎないこと。ふらふら散歩している間にこれはと思う逸品に巡りあえたりもするのですが、筆者はあまりに満腹すぎて泣く泣く諦めたものも少なくありませんでした。
台北の観光としてはどメジャーでベタかもしれませんが、人混みが苦手でなければやはり士林夜市は鉄板です。台北市内からであればどこからでもアクセスも簡単、お土産もご飯も安くて美味しいとあれば、ある程度しっかり時間を取って楽しむのがよさそうです。
おまけ:台湾ではハーフのように整形するのが流行っているようです。ハーフというか普通にギャルじゃんと思ってしまいましたが…。
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