【印度通信 Vol.18】街中がダンスパレードになるサラスヴァティ祭

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先日は結婚式での大盛り上がりのダンスを紹介しましたが、こちらは非常に伝統的なお祭り。なのですが、これも街中を巻き込んだとんでもないダンスパレードになっています。インドはやはり予想の斜め上を行ってくれます。

サラスヴァティはヒンドゥー教の学問と芸術の女神様で、日本でも弁財天と呼ばれて七福神のひとりにも数えられている人気の神様。このサラスヴァティ祭はいろんな意味で度肝を抜かれます。

まず、祭の前日。街のあちこちの町内でそれぞれに女神像を据え付けます。当日までは新聞紙などで顔を覆っておきます。





ちなみにこの場所、ホテル付近の道路です。人ひとりがカニ歩きしてすり抜けられる隙間だけを残して堂々と占領。リキシャどころか自転車も通れません。


サラスヴァティ祭当日になると覆いが外されます。この日は各町内の像の前でプージャ(祈りの儀式)を行います。この辺り、それぞれの町内で神輿や山車を持つ日本のお祭にも似たところを感じます。ただ、もちろんそれだけで終わるほどこのお祭りは甘くありませんでした。



祭の翌日。実はここからが祭の本領発揮です。街の通りの向こうからインドっぽいダンスビートが聞こえてきたかと思うと、どこかの町内のサラスヴァティ像がリアカーやトラックに載せられ、結婚式で見たような2階建てくらいのサウンドシステムと、その町内の踊り狂う若者たちを引き連れてガンジス河まで練り歩きます。この日は雨でしたがこの踊りっぷり。野外フェスでよく見かける光景。



祭の行列はこの日から断続的に街のあちこちからガンジス河に向かってきます。時には幾つものサウンドシステムが乱立してどえらいことに。




夜になってももちろん止まりません。10時過ぎまでフルボリュームでダンスです。ファイアーパフォーマーまで登場。交通はカオスとしか言いようのないほど乱れまくっていますが誰も気に留めません。いつも通りクラクションを鳴らしながら通り過ぎるのみ。






なお、ガンジス河に運ばれたサラスヴァティ像はボートの上から河に投げ込まれます。酷い扱いにも感じられますが、なんといっても聖なるガンジスの最も聖なる場所なので何ひとつ問題はないのでしょう。






こうした行列が祭の後、3日間ほどに渡って延々と繰り広げられます。「後の祭り」なんて言葉はここにはありません。お腹いっぱいになりすぎた頃にようやく祭は落ち着きます。結婚式シーズンとサラスヴァティ祭の重なるこの時期、お祭好きはぜひ狙って訪れてみてください。もちろん他にも面白い祭はたくさんありますが…。

おまけ:
ガンジス河に流されたサラスヴァティ像の成れの果てはこんな感じ。まるで苦痛に呻く藁人形の群れのようでちょっとホラーです。



でも、子犬たちの寝床になっていたりもするのは和みます。




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