5G必須特許の保有数はドコモが6位で国内メーカーほぼ全滅、サムスンやファーウェイ・ZTEが欧米を上回る

iPhone 12の発売で、いよいよ本格的な整備が始まる5G。

必須特許の保有数を陣営ごとに紐解くと、面白いものが見えてきました。詳細は以下から。


サイバー創研がまとめた5G標準必須特許の保有状況およびそれを元にしたNTTドコモの報道発表資料によると、第5世代移動通信方式(5G)サービスを提供するために必要な標準規格で必須の特許について、ドコモの保有数が世界で6位・世界の通信事業者でも首位となったそうです。

また、通信事業者として最も多い約5000件の技術提案(寄書)を行ったほか、規格関連の特許出願ファミリーを約2500件出願するなど、標準規格策定にも貢献。

標準規格に関連する寄書や特許の数は、標準化活動に参加する企業の技術的な貢献度を示すバロメーターであり、本調査はドコモの技術力が5G規格の標準化活動を牽引していることを示しています」としています。

なお、サイバー創研がまとめた主要各社のシェアはこんな感じ。サムスン電子が1位(11.9%)、クアルコムは2位(11.6%)、ファーウェイは3位(11.3%)、ZTEは4位(10.9%)と肉薄しており、そこにノキア(9.7%)とドコモ(9.5%)が追随する形に。台湾勢のシャープも3.0%と健闘している一方、富士通やNEC、ソニーの日本メーカー3社をまとめても1.3%しかありません。

「その他」を除く各社を国ないし地域別でまとめるとこんな感じ。中国と韓国が5G推進で突出し、欧米の存在感が薄まりつつあることが分かります。

中国:26.4%(Huawei、ZTE、CATT、OPPO)
韓国:18.7%(Samsung、LG)
ヨーロッパ:14.5%(Nokia、Ericsson)
アメリカ:14.1%(Qualcomm、InterDigital)
日本:10.8%(Docomo、NEC、Fujitsu、Sony)
台湾:3.0%(Sharp)

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