「Snapdragon 8 Gen 5」SamsungとTSMCの2社生産か、『不良品率65%』『高発熱』の汚名挽回ついに実現へ

実に3年ぶりの失地回復となるかもしれません。詳細は以下から。


韓国メディアの報道によると、クアルコムCEOのクリスティアーノ・アモン氏が自社プロセッサの生産について「TSMCとSamsungの2社に委託することを検討している」と明かしたそうです。

これは台湾で行われた記者会見で、スマホ向けプロセッサの生産をTSMCのみに頼るリスクについて質問された際に答えたもの。

背景にはパソコン向けの「Snapdragon X Elite」が好評で生産数を増やす必要が生まれたこと、微細化によって発生するリーク電流の問題などを改善した「GAA(Gate-All-Around)」トランジスタ構造をいち早く取り入れたSamsungの2nmプロセスが評価されていることなどが挙げられています。

全数を生産することになった「Snapdragon 8 Gen 1」において歩留まりが35%(=不良品率65%)にまで低迷したほか、発熱問題を引き起こしたこともあってSnapdragon 8+ Gen 1以降の受注をすべてTSMCに奪われてしまったSamsung。

しかし今年発売の「Galaxy S24」に搭載されたSamsung自社生産の「Exynos 2400」が処理能力や発熱の低さでSnapdragon 8 Gen 3を下すなど、状況は劇的に改善しているため、あながち悪い話ではないかもしれません。

2社生産で価格競争が生まれるのであれば、ハイエンドスマホ向けプロセッサの高騰にブレーキがかかることも期待できるだけに、今後に注目が集まりそうです。

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