2014年に金沢まで開業予定の北陸新幹線に用いられる「E7」「W7」系車両のイメージが公開されました。
グリーン車を超えるファーストクラス車両「グランクラス」の導入に加え、全洋式トイレに温水洗浄便座が設置されるなど、充実した設備となったほか、地震時の安全対策も施されています。
(PDFファイル)北陸新幹線用の新型車両について
JR東日本およびJR西日本が共同で発表したプレスリリースによると、北陸新幹線の金沢開業に向けて、両社は「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」をトータルコンセプトとした新型新幹線車両を共同開発するそうです。
新型新幹線車両は12両編成で、営業最高速度は時速260km。アクティブサスペンションを搭載することで乗り心地を向上させるほか、地震時の安全対策としてブレーキ性能向上や非常ブレーキ動作時間短縮に加え、車両の逸脱を防ぐ「逸脱防止ガイド」を搭載。JR東日本では2013年秋に「E7系」、JR西日本では2014年春に「W7系」が落成する予定とされています。
新型車両のイメージ。気品あふれるアイボリーホワイトの車体に日本の伝統工芸である銅器や象嵌の銅色と沿線の空の青さをモチーフにした銅色および空色の帯を配置。伝統と未来的なイメージの融合を表現しています。
「E7系」および「W7系」では従来の普通車やグリーン車に加えてプレミアムブランド「グランクラス」を各編成に1車両導入。フルアクティブサスペンション(ほかの車両はセミアクティブサスペンション)で乗り心地が良く、シートピッチは1300mm。定員が18人という最高クラスの車両で、もちろん全座席にコンセントを搭載。
グリーン車(1車両)はシートピッチ1160mm。全座席にコンセント搭載で定員は63名に。
シートピッチ1040mmの普通車は10車両で定員853名。窓側と車端部の座席にコンセントがあります。
また、「改良型ハンドル形電動車いす対応多目的室」や「改良型ハンドル形電動車いす対応大型洋式トイレ」などのバリアフリー設備に加え、車内全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置するなど、サービス設備も充実。なお、東京~大宮間は最高時速110km、大宮~高崎間は同240km、高崎~金沢間は同260kmで運行される予定です。
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