「異様に熱い」「動作が不安定」「カタログスペックはいいのに……」といった声がほうぼうから寄せられるなど、汚名を欲しいままにしてきた富士通の「ARROWS」シリーズが、ついに汚名を返上したのでレビューをお届けします。
すでにソフトバンク版「ARROWS A 301F」がかなり安定していることをお伝えしていますが、KDDIの2013年冬モデルとして登場する「ARROWS Z FJL22」も同様で、さらにau向けのみに提供される同時通信機能は日常のイライラを解消してくれるかもしれないものとなっています。
これが「ARROWS Z FJL22」本体。5.0インチフルHD(1920×1080)液晶、Snapdragon 800(2.2GHz、クアッドコア)、2GBメモリなどを搭載。
丸みを帯び、誰でも使いやすいようになった点や、背面に裏面照射型CMOS採用1310万画素カメラを備え、指紋認証センサーが丸くなった点、そして10分で約1日使える急速充電にも対応し、フルセグも視聴できる点など、基本的にソフトバンク版と同じ。ただしau版は本体にガラスコーティングが施されています。
しかし唯一異なるのが「LTE/3GとWi-Fiの同時通信に対応している」というところ。あくまでブラウザのみで利用できる機能ですが、画像をWi-Fi、テキストを3G……といったように分散させて受信することで表示を高速化。
どちらかの通信が切れてももう片方の通信が維持でき、通信を安定させられるため、電車などに乗っている際によくありがちな「駅に着く度にWi-Fiスポットに接続が切り替えられ、つながったと思ったら電車が発車して切断」という憂き目に遭うことも無くなるわけです。
Wi-FiとLTEを併用可能、ARROWS Z FJL22の「マルチコネクション」 - YouTube
なお、気になる消費電力ですが、消費電力自体は通信データ量でほぼ決まるため、仮にマルチコネクションで同時接続した場合でも、同じデータ量を通信するのであればLTE単体での通信とほぼ変わらないとされています。
・ARROWS Z FJL22
ディスプレイ:5.0インチフルHD(1920×1080)液晶
前面カメラ:125万画素
背面カメラ:裏面照射型CMOS採用1310万画素
プロセッサ:Snapdragon 800「MSM8974」(2.2GHz、クアッドコア)
RAM:2GB
ROM:64GB
外部メモリー:microSDXC
バッテリー:2600mAh
防水・防塵:IPX5/IPX8、IP5X
Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
カラーバリエーション:ホワイト、ブラック、ピンク
Bluetooth:4.0
プラットフォーム:Android 4.2
KDDI公式ページは以下。
au WINTER SELECTION 2013|au
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