本日発売の「新しいiPad」がさっそく分解、高性能と駆動時間の両立に「力技」も
いよいよ本日発売されたAppleの「新しいiPad」がさっそく分解され、中身が公開されました。
処理速度向上やLTE対応などで増加した消費電力に対処するために、非常に興味深いアプローチが行われています。
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さまざまな製品を分解していることでおなじみの「iFixit」が今回分解したのは、本日発売のLTE対応版「新しいiPad」です。
まずはディスプレイ。型番は「LTN097XL01-A01」で、先日お伝えした通り、シャープやLG製ではなく、(PDFファイル)Samsung製のものであることが分かります。
各種チップセットが搭載されたボード。オレンジの枠内はBroadcomのIEEE802.11 a/b/g/n/対応無線LANやBluetooth 4.0+HSなどを備えた「BCM4330」で、黄色の枠内はエルピーダメモリの4ギガビット(512メガバイト)のDDR 2メモリ2枚。新しいiPadは1GBのメモリを搭載していることになります。
そしてこちらは心臓部とも言えるA5Xプロセッサ。1GHzのデュアルコアCPUに、クアッドコアのGPUが内蔵されています。
A5Xプロセッサが搭載されたボード。黄色枠内は東芝の24nmプロセスを採用したフラッシュメモリで、水色枠内はクアルコムの3GおよびLTEなどをサポートしたモデム「MDM9600」。
バッテリーはなんと3.78V、14.60Whのバッテリー3つを1つにまとめることで、iPad 2のバッテリー(25Wh)を70%上回る42.5Wh(公式スペックでの表記、正確には43.8Wh)を実現。性能の向上に伴い、消費電力の増加が気になるところでしたが、力技で解決しています。
各パーツを並べるとこんな感じに。ディスプレイとバッテリーが大半を占めていることが分かります。また、「新しいiPad」は従来同様、microSIMカードを採用。
2048×1536の超高解像度液晶「Retina Display」、1080pのフルHD動画撮影にも対応した500万画素カメラ「iSight」、LTE対応、そしてグラフィック性能が大幅に向上した「A5Xプロセッサ」の搭載など、前モデルと比較して飛躍的に性能が向上した「新しいiPad」。
高性能とバッテリー駆動時間を両立させた背景が今回の分解から見えてきたわけですが、この完成度の高さには驚かざるをえません。
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