パケット定額を撤廃したアメリカの携帯電話会社、今度はヘビーユーザー向けプランを値上げか


By Yutaka Tsutano

大手携帯電話会社がパケット定額プランを撤廃し、従量課金へと移行したアメリカで、今度はヘビーユーザー向けプランが値上げされる見通しであることが明らかになりました。

スマートフォンの普及で通信量が急速に増大していることを考えると、日本でも決して「対岸の火事」と傍観するわけにはいかないような出来事ですが、はたしてどのような内容となるのでしょうか。

T-Mobile Raising Price On Classic Unlimited 5GB and 10GB Data Features Beginning April 4th

アメリカ第2位の携帯電話会社「T-Mobile」の情報を扱うブログ「TmoNews」によると、4月4日からT-Mobileがヘビーユーザー向けプランを値上げすることが販売時点情報管理(POS)システムから流出した情報によって明らかになったそうです。

同社はパケット定額プランを撤廃し、データ通信サービスに2GB、5GB、10GBの従量課金プランを導入していますが、5GBプランは30ドル(約2500円)から35ドル(約2900円)に、10GBプランは60ドル(約5000円)から65ドル(約5400円)に値上げされます。

ちなみに日本ではパケット定額サービスは撤廃されていないものの、次世代高速通信サービスで段階制定額プランを導入。NTTドコモの「Xi」は7GB、ソフトバンクモバイルの「Softbank 4G」は5GBを超過すると128kbpsに通信速度が落とされますが、2GBごとに2625円を支払えば通信速度を維持できる形となっています。

・関連記事
ソフトバンクモバイルは「通信の最適化」をすでに実施中、その内容は? | BUZZAP!(バザップ!)

KDDIがスマートフォン向けに導入する「通信の最適化」について問い合わせてみた | BUZZAP!(バザップ!)

NECがスマートフォンの通信量を削減する技術を開発、表示品質の保持も | BUZZAP!(バザップ!)

通信量爆増でパケット定額の今後や帯域制限の現状は?イー・モバイルにも聞いてみた | BUZZAP!(バザップ!)

通信量爆増でパケット定額の今後や帯域制限の現状は?KDDIに聞いてみた | BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

モバイル に関する人気記事

  1. 【悲報】Galaxy S25 Ultra「積層型バッテリー」非搭載でiPhone 16に見劣り、Snapdragon 8 Gen 4高騰で65W急速充電も非対応に
  2. 【朗報】Pixel 8a「7年保証」で5月16日発売か、『ずっと使える廉価版』競合各社の格安スマホを圧倒へ
  3. 【朗報】Pixel 8a「お値段そのまま」か、まさかの値上げ回避で「7年保証の格安スマホ」爆誕も油断は禁物に
  4. 「Snapdragon 8 Gen 4」低クロック動作すらGen 2圧倒の『えげつない高性能』に、ただし消費電力や発熱問題の懸念消えず
  5. 「廉価版iPad Pro」年内発売へ、miniLED搭載の新シリーズiPadは「ProとAirの中間」を目指した手ごろな高性能モデルに

モバイル の最新記事