通信量爆増でパケット定額の今後や帯域制限の現状は?KDDIに聞いてみた

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スマートフォンの普及によるトラフィック(通信量)の増加を受け、昨年12月末に続いて、1月25日に大規模な通信障害を引き起こしたNTTドコモ。

通信料の増大は今後携帯電話各社に影響を与えると考えられ、決してNTTドコモだけの問題ではないわけですが、トラフィックの増加状況やパケット定額の今後、そして帯域制限についてKDDIに問い合わせてみました。



KDDI広報部に問い合わせた内容とその回答は以下となっています。

BUZZAP編集部(以下、B):
スマートフォンの普及前と現在で、トラフィックはどれほど増加しているのでしょうか。

KDDI広報部(以下、K):
CDMA2000 1x EV-DO導入から約7年間をかけて伸張してきたデータトラフィックが、この1年で2倍になる勢いで増加しています。

B:
スマートフォンの普及で、トラフィックの増加ペースは上がっているのでしょうか。

K:
はい、前述の通り増加ペースは指数的となっております。

B:
トラフィック増加に対応するための施策は行っておられるのでしょうか。また、3Gネットワークのトラフィックを分散させるための施策があればお聞かせ下さい。

K:
このトラフィックの増加に際し、データオフロードや帯域制御といった各種施策を計画通り着手しております。今年4月には「EV-DO Advanced」技術を導入し、3G(第3世代携帯電話)ネットワークのトラフィックを分散する事で3G設備の収容トラフィックを1.5倍に向上致します。

【EV-DO Advanced】
混雑している基地局のデータトラフィックを隣接する非混雑局へ分散させる技術。基地局のソフトウェアアップデートのみで導入できるため、迅速かつ低コストで効果が見込めるというもの。

B:
データ通信サービスにおける帯域制限の実施条件および実施状況についてもお聞かせ下さい。

K:
弊社ではネットワーク資源の公平性を確保し、多くのお客様の通信品質のために、一部のお客様の通信速度制限について運用しております。帯域制限の実施条件は下記の通りで、過去トライアル的に実地試験を行った時は一般のお客様の通信スループットが規制前後で平均3割向上していることを確認しています。

【帯域制限の実施条件】
フィーチャフォン:前々月300万パケット利用者を対象に当月21時~25時を制限
スマートフォン:前日から遡り計3日間で300万パケット利用者を当日制限

B:
データ通信の増大を受けて、いずれパケット定額制を見直す流れが生まれかねないかと不安視する声がありますが、パケット定額制の今後に関する御社の考えをお聞かせ下さい。

K:
現在のところ、パケット定額制を見直す予定はございません。

B:
ありがとうございました。

既存の基地局が収容できるトラフィックを1.5倍に向上させる「EV-DO Advanced」技術の導入に加え、子会社のUQコミュニケーションズが展開する下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsの次世代高速通信「モバイルWiMAX」に対応したスマートフォンを次々とリリースするなど、3G回線の負荷分散に前向きなKDDI。

1月に発売された2012年春モデル「Galaxy S II WiMAX ISW11SC」本体。デュアルコアCPUと高速回線対応で快適な動作を実現しています。


また、大手携帯電話で初めてSkypeを公式に解禁し、「Skype au」をリリースしましたが、通話にはパケット通信網を利用せず、回線交換網を採用することで、率先してネットワークへの負荷を抑えたほか、WiMAXに対応していないスマートフォンについても、IDやパス不要で3G回線とシームレスに切り替えることができる無料の公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」によってトラフィックを分散できるなど、複数の回線を組み合わせた「マルチネットワーク戦略」を展開しているのがKDDIの強みです。

ちなみにKDDIは今年中に次世代高速通信サービス「LTE」を今年中に開始するほか、2013年には子会社のUQコミュニケーションズが一般的な光ファイバーを超える165Mbpsの通信速度を実現する「WiMAX 2」を展開する予定。いずれの規格も現在の3Gより高速なだけでなく、電波を効率良く利用できるため、増大するトラフィックへの対応策として有望視されています。

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