au版iPhone 4Sはソフトバンク版よりも快適に通信可能、カタログ性能と実測値の違いが如実に

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今年10月14日にソフトバンクモバイルだけでなく、KDDIのauからも発売されたiPhone 4S。

仕様上の最高通信速度はau版が下り最大3.1Mbps、ソフトバンクモバイル版が下り最大14.4Mbpsと大きく差があり、ソフトバンクモバイルが自社の優位性を公式ページで殊更に主張していますが、フタを開けてみるとau版の方が快適に通信できることが明らかになりました。

詳細は以下から。



iPhone 4S スピードテストは両社互角も、WEB表示スピードは全地区でauが勝利 | MMD研究所


モバイル関係の調査を行うMMD研究所のリリースによると、「iPhone 4Sのキャリア・地域・通信速度実測比較調査」として、2011年12月11日~16日にかけて池袋駅や新宿駅、渋谷駅、名古屋駅、大阪駅、難波駅をはじめとした全国各地の混雑するスポットでソフトバンクおよびauの「iPhone 4S」のウェブ接続時の使用感に関する実測比較調査を実施したそうです。

これはiPhone 4S発売以降、多くのメディアが行ってきたソフトバンク版およびau版iPhone 4Sのスピード比較調査の大半が、スピードテストアプリでの測定だったことを受けたもの。スピードテストアプリで通信速度を計測するだけでなく、より実際の利用シーンに近い「ウェブ接続での使用感」を把握することを目的としています。

調査結果をまとめた表はこんな感じ。仕様上の通信速度で上回るはずのソフトバンクモバイルがスピードテストアプリでの計測結果すらほぼ互角となっているだけでなく、YouTube動画のサムネイルをタップしてから動画が再生されるまでのタイムラグに至っては全国9地域すべてでau版iPhone 4Sに軍配が上がるという結果に。


このような結果となった理由は、各社のネットワークの設計方法などに起因すると思われますが、今後携帯電話各社において懸念されるのが「スマートフォンの急激な普及による通信量の爆発的に増大によって、3G回線がつながりにくくなるのではないか」という点。

今までの携帯電話ネットワークは、携帯電話と「最も電波が強い基地局」が通信する仕組みを採用していたため、繁華街などでは一番電波が強い基地局に通信が処理しきれないほど集中し、その結果通信速度が落ちたり、接続が不安定になるなどの事態へとつながっていました。

しかし、KDDIは2012年4月から「基地局の混雑度合い」をリアルタイムで確認し、比較的混雑していない隣接する基地局などと通信できるようにする「EV-DO Advanced」という新技術を対応策として導入する予定。同技術によって空いている基地局に通信を振り分けることで、帯域を有効活用できることになるため、基地局全体で従来の約1.5倍のデータを収容できるほか、実効速度を平均2倍に引き上げることができるようになります。

また、繁華街だけでなく、郊外にあるマンションや団地といった集合住宅でも同様の効果を得られるため、今後もネットワーク面でのKDDIの優位性に期待できそうです。

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