磔のキリストが隠されている、祝福された「神の血」のアイスキャンディー

キリスト教で神の血とされるワイン。そのワインを使い、しかも聖餐式でちゃっかり祝福までしてもらったアイスキャンディーが作られました。聖水とアブサンのアイスキャンディーに続き、夏を前にアイスが熱いことに。

チリ生まれのアーティスト、Sebastian Errazuriz氏はこれまでもオキュパイムーブメントや障害児問題などの社会的なテーマに対しパブリックアートと呼ばれる手法を使って表現を行って来ましたが、今回は「原理主義」をテーマにした作品を制作。それがこのワインのアイスキャンディーです。

彼がニューヨークのデザインウィークを飾るパーティで配るために用意した100本の「キリストの血へと聖化したワイン」を凍らせた「Christian Popsicles」。舐め終わると見ての通り当り棒の代わりに中からは十字架に磔になったキリストが姿を表します。

Errazuriz氏はできあがった「Christian Popsicles」をクーラーボックスに隠して教会へと持ち込みました。そして、彼によると「聖餐式でうっかり牧師が祝福してしまい、ワインはキリストの血へと聖化したのだ。」とのこと。

突っ込みどころ満載の不謹慎なギャグにも見えますが、原理主義に対する表現だとしたらまさにそうしたユーモアこそが表現の狙い目なのかも知れません。

この記事をSNSでシェア

B!

カルチャーに関する人気記事

カルチャーの最新記事