JohnHathwayの「不思議の国のElectricAlice」展、鑑賞レポート
先日BUZZAP!で取り上げた日本を代表する絵師、JohnHathwayの展示会を訪れたのでレポートします。開催は今週末1月27日まで、必見です。
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科学とマンガとアートが高次結合したJohnHathwayの「不思議の国のElectricAlice」展 BUZZAP!(バザップ!)
今回の会場となる渋谷パルコ1。
6Fの奥、P/I Galleryで開催されています。エントランスではDJ Teddyloidとのコラボ企画となる画集+音楽CD「ElectricAlice」なども販売。
まず最初に目に飛び込んでくるのは横幅4mの巨大な作品「Magic Rocket Station」。「魔法街シリーズ」と呼ばれる作品群に属しており、ホウキに乗って空を飛ぶ人々、どこかで見たようなお店のずらりと並ぶ現代東京を思わせる街並み、そしてさり気なく紛れ込んで生活している宇宙人たちが日常の営みを繰り広げています。
まず驚くのは描き込みの限りない精密さとディティールのこだわりです。それぞれの人物や建物、看板に書かれた商品やメニューにまで物語が溢れているようです。そしてそれらのディティールを大きく包み込む世界観の揺るぎなさ。「世界観系」と称されることもあるJohnHathwayの脳内で確立されたひとつの世界が1枚の絵として惜しみなく表現されています。
そしてこちらはレンチキュラー印刷作品「超中学校」。写真に撮るとちょっとピンぼけしているように見えますが、裸眼で見ると見事に立体になります。レンチキュラー印刷は左右の目の視差を利用し、裸眼で立体感を得られる3D画像を表現することのできる特殊印刷商品。絵の奥行きをリアルに感じられる作品になっています。
会場ではこのレンチキュラー印刷を使用したiPhone5ケースを始め、JohnHathway作品のスマフォケースが販売されています(一部を除き受注オーダー)。
個人的に非常にツボだったのはこちらの真空管ヘッドフォン。なんと真空管アンプが左右のパッドにそれぞれ取り付けられており、ヘッドフォンというよりは装着型のサウンドシステムと言っても過言ではないデバイスとなっています。
むしろオーディオマニアが飛びつきそうな一品。見た目も重厚で非常にクール。
さらにはPJ(Picture Jocky)動画も。これはクラブで音楽に合わせて映像を流すVJとは違う独自のパフォーマンス。フォトショップの2000枚以上のレイヤーを駆使した画像をDJ Teddyloidの生リミックスが奏でられる中でリアルタイムに組み換えて新しいイラストを作画していくという前代未聞の画像リミックスプレイ。ひとつの画像が解体されて人物や風景があっという間に全く違ったものに入れ替わっていく様子はまるで魔法を見ているようです。
なお、実際の作画の様子はこちら。40日の製作期間を2分半に縮めてあります。
展覧会の開催は明後日、27日(日)まで。週末お出かけの際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。見たことのない世界が見られることうけあいです。
・JohnHathway ホームページ
■JH科学 MOTS.JP■
・JohnHathway Facebookページ
John Hathway
<展覧会概要>
「不思議の国のElectricAlice」展
-科学とマンガとアートのはざまから-
・会場
P/I GALLERY
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ Part1 6階
・会期
2013年 1月 5日 (土) ~ 2013年 1月 27日 (日)
・営業時間
10:00~21:00
・入場料
無料
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