オーランドのゲイクラブでの銃乱射事件の犠牲者の葬儀で、遺族らを守るために現れた「天使」とは?

49人が犠牲になった米国史上最悪の銃乱射事件、その犠牲者の葬儀に大きな羽を持った天使たちが現れました。詳細は以下から。


アメリカ合衆国フロリダ州オーランドのゲイクラブ「Pulse」で6月12日に史上最悪となる49人が犠牲となった銃乱射事件が発生しました。この犠牲者の葬儀が行われた18日の土曜日、葬儀場には幅3m、高さ2.1mの白い巨大な羽を付けた「天使」たちが集まったのです。いったいどういうことなのでしょうか?

この「天使」たちを集めたのはオーランド・シェイクスピア劇団。劇団は演劇コミュニティなどからボランティアの有志を募り、自らこの天使の羽を作成し、葬儀場であるカテドラルに姿を現したのです。

Vero Blanco-De Leonさんの投稿 2016年6月18日

Vero Blanco-De Leonさんの投稿 2016年6月18日

その理由は、反同性愛などを掲げるカルト教団ウエストボロ・バプティスト教会が葬儀を「襲撃」することを予告し、構成員らに動員をかけたため。この教団は1998年に同性愛者であることを理由に殺された21歳のマシュー・シェパードさんの葬儀に押しかけ、反同性愛のヘイトスピーチの書かれたプラカードや横断幕を掲げて死者と遺族らを侮辱した前科があります。

オーランド・シェイクスピア劇団はこの動きを知り、カウンターアクションを起こすことを決定。そして彼らが採用したのがこの「エンジェル・アクション」でした。

エンジェル・アクションは1999年に行われたマシューさん殺害犯の裁判で「神はホモが嫌い」といった反同性愛プラカードを掲げて再びマシューさんを侮辱しようとした教団に対し、ロメイン・パターソンさんらが巨大な白い天使の羽を身にまとって黙って教団の前に立ち塞がり、プラカードを遺族の目から覆い隠したもの。

天使の羽を自作している様子がアップされています。

実際にオーランドのカテドラルに集まった薄汚い反同性愛カルトはほんの数名に留まり、遺族や犠牲者の友人らがヘイトスピーチに晒されることはなく、彼らは無様な撤退を余儀なくされました。

このツイートは削除された可能性があります。

あまりにも悲惨でやりきれない事件でしたが、毅然と立ち向かい行動を起こす人が存在することは間違いなく希望と言えるでしょう。

Volunteer Angels Use Their Giant Wings to Block Westboro Protestors During Orlando Funerals

Orlando’s Theatre Community Pitches In to Protect Pulse Funerals AMERICAN THEATRE

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