本日KDDIがiPhone 4Sのアップデートを行い、Eメールのリアルタイム受信に対応しました。
規格上の通信速度とは裏腹に、繁華街での通信速度ではソフトバンク版を上回るという調査結果が発表されたau版iPhoneですが、Eメール機能でもソフトバンク版を大きく上回っています。
iPhone 4SにおけるEメール (@ezweb.ne.jp) のリアルタイム受信の開始について | スマートフォン・携帯電話に関するお知らせ詳細 | スマートフォン・携帯電話に関するお知らせ | au
KDDIのプレスリリースによると、同社は本日3月13日(火)からau版iPhone 4Sにおいて、auのEメール (@ezweb.ne.jp)をリアルタイムに受信できるようにしたそうです。
リアルタイム受信を利用するためには設定が必要で、3月12日以前にiPhoneでauのEメール設定を行っているユーザーは以下の手順に従って、新しい設定情報(プロファイル)を再度ダウンロードするだけ。
【iPhone 4S】Eメールアドレス設定ガイド(再設定手順) | iPhone | au
また、3月13日以降に初めてEメール設定を行うユーザーについては、手順に従って「Eメール初期設定」を行うことで、リアルタイム受信に対応したEZwebメールを利用できるとされています。
Eメール(@ezweb.ne.jp)の初期設定 | iPhone | au
なお、今回のアップデートでau版iPhone 4Sの「Eメール」に新たに備わった機能とソフトバンク版iPhone 4Sの「Eメール(i)」の機能を比較すると、以下のようになります。
・メールアドレスに「@ezweb.ne.jp」を利用可能
→ソフトバンク版はEメール(i)利用時、iPhone専用ドメイン「@i.softbank.jp」に
・メールのリアルタイム受信に対応
→ソフトバンク版はメール本文を受信せず、通知のみ
・件名および差出人表示にも対応
→ソフトバンク版は「You got a mail」表示のみ
・Wi-Fi接続のみでもすぐに受信、着信通知可能
→ソフトバンク版はWi-Fiのみでもメール受信は可能、ただし着信通知不可
・3MBの添付ファイルに対応
→ソフトバンク版は1MBまで
ちなみにソフトバンク版iPhoneはMMS(マルチメディアメッセージングサービス)に対応しており、「@softbank.ne.jp」のアドレス利用やリアルタイム受信なども可能ですが、BCC、CC送信やWi-Fiのみでのメール受信、フォルダ分け、デコレーションメールに対応せず、添付可能容量がわずか300KBにとどまるというデメリットがあります。
しかもソフトバンク版iPhoneはEメールを使うために専用Eメールアドレスが必要であるため、状況に応じてメールアドレスを使い分けないといけないほか、iPhone以外に機種変更する際にはあらかじめ周囲に「専用Eメールアドレスが使えなくなる」という告知を行うことを余儀なくされるわけです。
しかしau版iPhoneはソフトバンク版iPhoneの「Eメール(i)」および「MMS」のいいところ取りをした機能を、「Eメール」機能として今まで使っていたメールアドレスそのままで利用できるだけでなく、Wi-Fiのみの環境下でも利用可能で、さらに3MBの大容量添付ファイルにも対応……という、非常に高い利便性を実現。
なお、ソフトバンク版からau版iPhoneへの乗り換えを検討しているユーザーなどにとって気になる「MMS」への対応ですが、「国際SMS」および「ビジュアルボイスメール」と合わせて、3月中に提供される予定となっています。
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