攻撃的な信者に法的措置も視野、ソフトバンクをめぐるTwitterで何が起きているのか


批判的なブログが「すべての記事が事実無根で名誉毀損」という、とんでもない削除依頼で凍結させられるなど、インターネット上において、ソフトバンク周辺にキナ臭い空気が流れつつありますが、今度は法的措置が視野に入りつつあります。詳細は以下から。

◆携帯ジャーナリストを執拗に攻撃するソフトバンク信者が問題に
ゲーム業界であれば任天堂信者、ソニー信者……といったように、携帯電話業界ではドコモ・au・ソフトバンクなどの各陣営に「信者」がいるわけですが、今回問題となっているのはソフトバンクの信者。

Twitterのフォロワー数が1万2000近くに達するなど、ソフトバンク信者の中でもおそらく日本で一・二を争う影響力を誇るであろう「@masa_toku」氏は、携帯電話業界を中心に活動するジャーナリストに対し、ソフトバンクと競合関係にあるKDDIの御用ジャーナリストとして、以下のように事あるごとに「攻撃」してきました。




さらにソフトバンクに対して批判的な論調を展開するブログ「No!SoftBank」が「事実無根で名誉毀損」という削除依頼で凍結された際は、同ブログの管理人をサイコパスとした上で「ソフトバンク社が行なった法的措置により道が開けてきました」と凍結を歓迎。しかし実際はソフトバンクではなく、論調を快く思わない第三者が行った削除依頼であったことが判明しています。


◆「犯罪を助長」とまで言われ、ひたすら攻撃される本田雅一氏
このようにほうぼうに攻撃を行っているmasa_toku氏ですが、とりわけターゲットとなっているのが、インプレスなどを中心に執筆活動を続けている本田雅一氏。

「実体は企業に巣食う広告代理店」「KDDIと蜜月関係にあるのは確か」などの根拠の無い決め付けにとどまらず、挙げ句の果てには「犯罪を助長していた」とまで言及される事態に。もはや憎悪の対象になっているとしか思えないレベルです。



◆ついに法的措置を視野に入れた警告が行われる事態に
このようにソフトバンクを取り巻くTwitterは非常にギスギスしているわけですが、2月5日に投稿された以下のツイートをきっかけに、事態は一気に悪化。


度重なる攻撃に本田氏は「エビデンス(証拠)」を要求したものの、masa_toku氏から提示されることはなく、証拠が無い以上、一連の攻撃は言いがかりやデマであると考えざるを得ない事態に。


そして本人がインターネット上に公開している情報を元に判明したmasa_toku氏の家に本田氏が電話をかけ、家人に事情を説明し、問題行為を止めてもらうよう、依頼するという事態に発展しました。


しかしmasa_toku氏は「本田雅一氏を名乗る人物から脅迫・ストーカー行為を受け、家族が恐怖を感じている」とTwitterで報告。


これを受けて本田氏は実際のやりとりを公開した上で、脅迫行為を否定しています。



◆masa_toku氏と無関係というわけでもないソフトバンク
根拠の無い執拗な攻撃が続く中、時間やお金、人的資源を要する法廷闘争が発生することを防ぐための行動すら攻撃に使われるという、なんともやるせない事態となっていますが、さらに厄介なのが「masa_toku氏はソフトバンクと無関係の単なる一般人ではない」という点。

本田氏はmasa_toku氏がソフトバンクモバイル社長室がTwitterを用いたマーケティングを行うために特別に引き立てたソフトバンクユーザーの1人で、実際に孫正義氏と会っていたことを証言しています。



ジャーナリストの石野純也氏も証言。ソフトバンク役員や社員とやりとりできる時点で、ただの信者とは一線を画した存在であることが分かります。


そしてmasa_toku氏本人も孫社長と直接会ったことを2011年にツイート。つまりソフトバンク役員などの関係者と数年来の関係があるわけです。


さらにmasa_toku氏がどれだけ特異なのかが分かるのが、ソフトバンク社長・孫正義氏公式Twitterのフォロー一覧。200万人を超えるフォロワーを誇る孫氏はジャーナリストや起業家など、わずか81人(2014年2月7日時点)しかフォローしていないにもかかわらず、その中にmasa_toku氏の名前があります。

フォロー | 孫正義 (masason)さんはTwitterを使っています

信者といえども、単なるドコモやauに攻撃的なだけの一般人であれば、「一般人の発言にそこまで目くじら立てなくても」という気がしなくもありませんが、ソフトバンク自らが直接関わっている可能性があるのなら話は変わってきます。

言い換えれば現状はソフトバンクが攻撃的な信者を囲い、SNS上で競合他社や気に入らないジャーナリストを攻撃するための尖兵としてうまく活用している……と第三者に受け取られても仕方が無い状況なわけです。

このように根拠の無い、デマといっても過言では無い悪口雑言が飛び交い、ともすれば一触即発の様相を呈しつつある、ソフトバンクをめぐるTwitter。ツイートをたどると攻撃を受けているジャーナリストたちにとどまらず、多くの人たちの心がささくれ立っているのが分かるだけに、事態の改善が望まれます。

・2014年2月10日9時43分追記
masa_toku氏が「Twitterを辞める」とコメントしました。

しかしアカウントはそのままで、問題となったツイートなども放置。関係者へのコメントも無いなど、かなり強引に幕引きが宣言される形となっています。

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