台湾唯一のPHS事業者が破産、4G互換の次世代PHS「XGP」への移行ならず


国産通信規格としては異例の海外進出を遂げたPHS。

しかし日本国内同様、3Gや4Gといった高速データ通信競争に敗れ、厳しい立場にあるわけですが、台湾で唯一生き残っていたPHS事業者が破産しました。

Taiwan market: PHS operator Fitel goes bankrupt

台湾メディア「Digitimes」が報じたところによると、同国で唯一PHS事業を展開してた大衆電信(ファイテル)が破産したそうです。

ファイテルは2001年にPHSを展開し、台湾で90%以上の病院や学校でも採用され、150万人まで加入者を伸ばしたものの、3Gや4Gの普及でユーザーは急減。

2014年11月末の公称ユーザー数は68万8900人ですが、実際のアクティブユーザーは10万を下回っていたとアナリストは述べています。

なお、ファイテルは2013年2月には国家通信放送委員会(NCC)の承認を得て4G(TD-LTE)と互換性を持つ次世代PHS「XGP」への移行を計画。しかし設備投資の資本が足りず、日本国内におけるウィルコムと似たような状況となっていました。

XGP技術の導入を発表した当時のファイテル。今後AppleやHTC、ソニー、Samsung、HUAWEI、ZTEといった有名メーカーのスマホが利用可能になるとされていました。

ちなみにファイテルが持つPHSのライセンスは2015年4月に期限が切れる予定。まもなく台湾ではPHSの灯が消えることとなりそうです。

・関連記事
Arduino・Raspberry Piや百葉箱にも、PHSの新しい使い方いろいろ | BUZZAP!(バザップ!)

PHS純減のワイモバイル、ついに1台目の基本使用料まで無料に | BUZZAP!(バザップ!)

真夏の夜のミステリー、ワイモバイル(旧ウィルコム)が解約したユーザーへ無限に料金を請求 | BUZZAP!(バザップ!)

いきなり純減のワイモバイル、解約者向けの裏メニューで契約数を水増ししていた | BUZZAP!(バザップ!)

台湾唯一のPHS事業者が破産、4G互換の次世代PHS「XGP」への移行ならず
フォローして最新情報を手に入れよう

モバイルに関連した楽天商品[PR]