AIを使って文章から感情を読み取る面白い仕組みが公開されました。詳細は以下から。
早稲田大学発の人工知能・ビッグデータ分析に特化した技術ベンチャー企業、ユーザーローカルのプレスリリースによると、同社は本日、文章から感情を「ユーザーローカル感情認識AI」の提供を開始したそうです。
今回開発されたAIは数千万件以上のクチコミデータをディープラーニングで事前学習させたもので、文章を投入すると「喜び」「好き」「悲しみ」「恐れ」「怒り」の5感情に分類して数値化することができるというもの。
テキストから肯定的・否定的な意見判定や感情を推定する場合、文をまず単語分解し、各単語が持つ意味から分析することが一般的でしたが、文字の並び方のパターンや文末の細かなニュアンス表現から感情を読み取ることができるようにしています。
これが公開された「ユーザーローカル感情認識AI」。入力できるのは300文字までです。
試しに懐かしの吉野家コピペ前段を入力してみたところ。「アホかと」「馬鹿かと」「ボケが」などの表現もあってか、怒りの感情が振り切ったものと判定されました。
『ゴブリンだろ』とツッコミが寄せられることの多い「日本人ってエルフのイメージ」というコピペは、恐れが強いという結果に。「外からの評価を過剰に気にする(=恐れている)からこその文章」と見抜いた……と考えれば、まさに快挙です。
なお、開発元のユーザーローカルは感情認識AIが以下のようなシチュエーションで活躍すると解説。自社サイトやスマホアプリなどに同AIを組み込むパートナーを募集しています。
この感情認識AIを利用することで、アンケート自由記入欄の定量評価、クチコミ掲示板の炎上チェック、コールセンターのカスタマーサポート記録の精査、人事面談記録・日報といった社内文書の分析の自動化など、これまで活用できていなかった大量のテキスト情報に付加価値をつけることが可能です
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