ゲイ雑誌「バディ(Badi)」休刊へ、25年の歴史に幕



「G-men」に続いて「Badi」も休刊することになりました。

90年台半ばに生まれた新しいゲイ雑誌2誌が、共に姿を消すことになります。詳細は以下から。

◆25年の歴史に幕を下ろすBadi
ゲイショップ「BIGGYM」公式ツイッターによると、1994年11月創刊のバディが2019年1月発売(3月号)で休刊となるそうです。


バディはマツコ・デラックスを輩出したことでも知られる雑誌で、ターゲットは比較的若くて細め。ガチムチ系をターゲットにした「G-men」とほぼ同じ創刊時期で、両誌とも創刊にピンクベアこと長谷川博史氏が携わっていたことでも知られています。

Badi休刊により国内に残るゲイ雑誌は「SAMSON(サムソン、中高年向けで太め)」のみに。人口が多く、紙媒体に馴染んでいる世代向けのみが生き残る形となりました。

ちなみにBadiの初代編集長、マーガレットこと小倉東さんは失われつつある古き良きゲイ文化に触れることのできるブックカフェ「ホモ本ブックカフェ オカマルト」を経営。過去のゲイ雑誌に触れることができます。


◆関係者からの声
休刊に寄せて関係者からの声も。こちらは著名なゲイ漫画家・戎橋政造氏および「弟の夫」で広く世間に知られるようになった田亀源五郎氏のコメント。



同誌で実に51本もの小説を掲載していた樋口めぐむ氏や編集に携わった人物など、同誌と縁のあった人々がコメントを寄せています。



G-menやBadiで作品を載せていたタカサキケイイチ氏の短編集などを望む声も。Badi掲載作品はあまり単行本化されていないため、電子書籍でもいいから刊行してもらいたいところです……。


前述のオカマルト店長でBadiの初代編集長、マーガレットこと小倉東さんは最終号となる2019年3月号(1月発売)に登場することを予告。


先月発売された25周年記念、2019年1月号で紹介されたことにも触れ、感謝とねぎらいの言葉を寄せています。


ちなみに小倉さんはG-men休刊の際、以下のようなコラムを「2CHOPO」に掲載。Badi誕生秘話などを明かしていました。

第86回 『G-men』、休刊!『ジーメン』と『バディ』の誕生秘話。 実は、この二誌は血を分けた兄弟だった!いや、まさしく姉妹誌(笑)。 | 2CHOPO


なお、2018年12月18日2時45分現在、Badi公式ページおよび公式ツイッターは休刊に関する話題に触れていません。

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