ノリノリの演者が舞台を動きまくる「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」が伝える音楽の楽しさ

クラシック音楽にはこだわりがなく基本的に門外漢な私ですが、ふとした時に何度も繰り返して見てしまうクラシックの動画があります。なぜ見返してしまうのだろうと考えてみると、その動画には「音楽が持つ根源的な楽しさ」が溢れており、キラキラと輝くような生の喜びを感じさせてくれるからなのかなと思いました。

シモンボリバル・ユース・オーケストラ ノリノリのアンコール! – YouTube

動画は「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」による来日公演のアンコールの様子です。トロンボーン6本、チューバ2本、さらに大量のバイオリンという編成はかなりの爆音仕様。曲目は「ウエスト・サイド・ストーリー」シンフォニック・ダンスからマンボ(バーンスタイン)です。

「マンボ!」という曲の決め所で演者が総立ちになります。このオーケストラは舞台上をとにかく動きまくるので、見ているこちらも自然とノリノリに。

なんだか立食パーティーみたいな光景ですが、あくまでも演奏中。

頭に日の丸のハチマキを巻いたお調子者がいました。

今度は海外公演の様子です。日本の観客が演奏中に微動だにしなかったのに対して、こちらの観客は演者の盛り上がりに対抗するかのように叫び、踊り、手を叩いています。

シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ2 – YouTube

マンボ!

老若男女問わずの大盛り上がり。日本人もこれくらい全身を使って楽しんでも良いはず。

「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」は中高生から20代後半の青少年によって構成されており、2008年に初来日を果たし、2010年末には金管楽器のメンバーが日本ツアーを行なっています。私はどちらにも参加できなかったので再来日を強く望むばかりです。FUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大規模野外フェスティバル会場にもバッチリ合いそうなこのオーケストラ、「クラシック」といった枠を取り払ったところでロックやヒップホップ、テクノやハウスといった音楽を愛するパーティ好きの琴線に触れるのではないでしょうか。

他にも、「観客が総立ちで大合唱」というとロンドンで毎年夏に開催される世界最大のクラシック音楽祭ザ・プロムスが思い浮かびます。この音楽祭のフィナーレでは会場に集まったロンドン市民たちが総立ちになって大合唱するのが慣例になっているからです。興味のある人は以下の動画をチェックしてみてください。

BBC Proms 2011: Last Night – Land of Hope and Glory – YouTube

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