ビートルズとしてではないジョンの、何気ない日常がこの小さなバイクとの風景につめこまれています。詳細は以下から。
ジョン・レノンがホンダの原動機付自転車、モンキー(Z50A型)を手に入れたのはビートルズが解散した1970年のこと。
自身の所有するイギリスのティトゥンハースト・パークで乗るために購入されたものです。
ジョンの長男のジュリアン・レノンはこの頃近所に住んでいたリンゴ・スターを訪ねる時にこのモンキーに乗っていったことを覚えています。
ジュリアンによると「前に載せてハンドルに触らせてくれたけど、運転はさせてくれなかったな」とのこと。
ジョンがアルバム「イマジン」を発表し、一家がニューヨークに移った後にこの場所はリンゴが引継ぎ、モンキーもその場に残されました。
リンゴが雇った庭師のリチャード・アンダーソンは1986年にリンゴが引っ越すのを手伝い、その際にガレージに放置されていたモンキーをもらい受けました。
丈夫なモンキーをアンダーソンは整備して走らせ、息子にも乗らせていたのですが、2008年に彼は自分が何を所持しているかに気付いてしまいます。
国際オークションハウス、ボナムズに出品されたこの「ジョン・レノンの乗っていたモンキー」は最低競売価格の2万2000ポンド(約345万円)から大幅に値を釣り上げ、3万ポンド(約470万円)で落札されました。
その後同額で競り落とされたこのモンキーは現在イギリスのソリハルにある国立バイク博物館で展示されています。
ちょっとやそっとでは壊れないモンキーだったからこそ、長年の日常使いや放置を生き延び、現代にまで伝わったと言うこともできそうです。
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