NTTドコモがXiを「docomo LTE Xi」にさりげなく名称変更、ブランド戦略の失敗か

まもなく2013年春モデル発表会を迎えるNTTドコモが自社のLTEサービスの名称を「Xi」から「docomo LTE Xi」へとさりげなく変更したことが明らかになりました。

これで携帯各社のLTEサービスにはすべてキャリア名と「LTE」という文字が含まれることになります。

つながる、つかえる、LTE。docomo LTE 「Xi」(クロッシィ) | NTTドコモ

BUZZAP編集部でNTTドコモの「Xi」公式ページを確認したところ、2013年1月15日現在、あらゆる個所で従来の「Xi」単独表記から「docomo LTE Xi」という表記へと変更が行われています。

ちなみに2012年8月時点でのXi紹介ページ。「docomo LTE」というフレーズは含まれていません。

また、同社が発表する報道発表資料の文面も2012年12月時点では「Xi」単独表記でしたが……

報道発表資料 : 「Xi」(クロッシィ)の契約数が800万を突破 | お知らせ | NTTドコモ

2013年1月からは「docomo LTE Xi」にさりげなく変更されています。

報道発表資料 : 「docomo LTE Xi(クロッシィ)」の契約数が900万を突破 | お知らせ | NTTドコモ

ちなみにNTTドコモは2012年10月の冬モデル発表会の際など、一部で「Xi」に「docomo LTE」を併記し始めていましたが、今年に入って報道発表資料などの表記も含めて改めるようにしたということは、今年から「docomo LTE Xi」に一本化するということのようです。

他社に大きく先駆ける形で2010年12月にLTEサービス「Xi」をスタートしたNTTドコモがどうして急に「docomo LTE」を加えるようになったのかは気になるところですが、ポイントとなりそうなのは同社が今まで「Xi」と「LTE」を積極的に結びつけてこなかったという部分。

2012年に携帯電話各社が「EMOBILE LTE」「au 4G LTE」「Softbank 4G LTE」を開始するのに合わせ、ELTを起用したソフトバンクのCMのように「LTE」という単語自体を定着させる目的の宣伝を繰り広げたこともあって、急遽サービス名に「LTE」を組み込む必要が生まれたと思われます。

ELTがソフトバンクの「4G LTE」のCMキャラクターに – YouTube

なお、「Xi」と「LTE」が同一のものであるという認識が一般消費者に定着していない場合、「auやソフトバンクがLTEを宣伝しているのに、ドコモはLTEをやっていないの?」という最悪の誤解が生まれかねず、ブランド戦略で大きなミスをしたことになるわけですが、はたしてそのような可能性はあるのでしょうか。

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