【印度通信 Vol.3】世界最大の祭へのとてもとても長い道【クンブメーラへの道・タクシー編】

今回の印度取材の最大の目的である世界最大の祭、クンブメーラに行ってきましたので連続レポートとしてお届けします。



※一夜明けた2月11日の英字新聞。一面トップで扱われています。hindustan timesに書かれているTragedyとは現地で起こった列車事故のこと。

まず最初に結論から言ってしまうと、予定外のハプニングから訪問プランが激変。その道中のすべてがまさにインドといった状態になったので、順を追ってレポートします。

まず最初にヴァラナシのホテルで現地までのタクシーを手配。夜中の22時に出発し、2時間弱で会場に到着する予定でした。本来であればバスでも3時間半ほどの距離なので、順調であれば日が変わる頃には着くはず。

ですがヴァラナシを出て高速道路に乗った頃から断続的に理由のよく分からない渋滞が続き、アラハバードへの降り口に到達した時点で午前4時過ぎ。そしてアラハバードへの道路は同市から離れる車両のみの一方通行になっており、しかも恐ろしいほどの渋滞で完全に動きの取れない状態に。

私たちのようなアラハバードに向かう車はバイパスに誘導されましたが、こちらもとんでもない渋滞で身動きが取れません。その中でジリジリとしながらようやく5時半頃によくへの至近の降り口に向かいます。

ですが、その直前にまたもやこの大渋滞。車は全てエンジンを切っていて人がうろうろと歩き回っています。そしてこのタクシー、どこを走っているかというとなんと反対車線です。高速で逆走など、日本ならそれだけでニュースになる事件ですが、インドでは格段珍しくもありません。前後にも大量の車が逆走。もし対向車が来たらどうなるのかヒヤヒヤでしたが結局ほとんどすれ違わず。

そして反対車線側からの降り口も渋滞で完全に止まっていました。

タクシーの運転手は「この先車で行くのは不可能なだクンブメーラに行くならここから歩け。11kmだ。」と教えてくれました。下道はどう見てもピクリとも動かなそうなほど車がガチガチに詰まっていたので諦めて歩くことに。

この時点で午前7時。既にヴァラナシ出発から9時間が経過しています。最大のイベントのサドゥー・ランニングはもう行われてしまったはず。ですがここで引き返す気にもなれず、会場まで歩いていくことにしました。と、そこで美しいサンライズに遭遇。なんだか幸先がよさそうです。

ねこぢる
青林堂

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