「STREAM X GL07S」レビュー、端末代・通信費・テザリング込みでなんと月額3880円

3月7日(木)から発売されているイー・モバイル初のLTEスマートフォン「STREAM X GL07S」のレビューを今ごろになってお届けします。

端末代込みで月額3880円という破格のモデルであるにもかかわらずクアッドコアCPUを搭載し、カメラ部分には「Xperia Z」にも採用されているソニーの最新カメラセンサー「Exmor RS」を採用するなど、コストパフォーマンスがとんでもないことになっているのが特徴です。

これが「STREAM X GL07S」の外箱

内容物はこんな感じ。本体やmicroUSBケーブル、USB-ACアダプタ、かんたんガイドや保証書などが封入されています。

ACアダプタはUSBケーブルを接続して利用するタイプ。出力は5V、1Aです。

「GL07S」本体。iPhone 5と同じく液晶パネルにタッチセンサを組み込んだ「インセルタッチパネル」採用の4.7インチHD(1280×720)液晶を搭載することで本体を薄型化しており、サイズは約67mm×137mm×8.6mm、重さは約122グラム。

下り最大42MbpsのDC-HSDPA「EMOBILE G4」に加え、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの「EMOBILE LTE」に対応。サービス開始は未定ですが、下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsの「UE Category4」もサポートしています。

CPUはNTTドコモの2013年春モデル「Ascend D2 HW-03E」と同じ、16コアGPU採用のプロセッサ「HiSilicon K3V2(クアッドコア、1.5GHz)」を採用。フロントカメラの画素数は130万画素です。

背面。バッテリー容量は2350mAhで取り外し不可。

「Xperia Z」と同じく、暗いところでもキレイに撮影できるソニーの新型センサー「Exmor RS」採用の1300万画素カメラを備え、イー・モバイル初となるおサイフケータイ機能にも対応。

右側面。右からシャッターボタンとSIMカードスロット、電源ボタンです。

SIMカードは同梱された専用工具で抜き差しできます。

左側面は音量ボタンだけのシンプルな作り。

天面にはmicroUSB端子とヘッドホン端子、ノイズキャンセリング用マイク。

底面にもマイクがあります。

ロック画面はHuawei独自仕様。

設定画面は基本的な機能をまとめた「ベーシック」と「すべて」を選択可能。映画のような音響表現が可能になる「Dolbyデジタルプラス」に対応したほか、スマートフォンにしては珍しく、色温度を変えることもできます。デフォルトでは暖色がやや強い感があるため、寒色寄りにするといいかもしれません。

ワンタップでスマートフォンがモバイルルーター代わりになる「Pocket Wi-Fi」ウィジェットも搭載。最大8時間のテザリングが可能です。

ウィジェットをタップしたところ。10秒も経たないうちにテザリングが利用可能に。

GL07SのPocket Wi-Fiウィジェット – YouTube

USBケーブルを使ったテザリングにも対応しています。

端末情報。RAMは1GB、内蔵ストレージは32GBでmicroSD非対応です。

電源OFFからの起動時間は30秒程度。

GL07Sの起動時間 – YouTube

ざっと触ってみたところ。「Xperia Z」や「HTC J butterfly」のような携帯電話各社のフラッグシップ機ほどフワフワとしたレスポンスではありませんが、特に引っかかることなく無難に動く印象です。

GL07Sをざっと触ってみた – YouTube

ちなみにほぼ初期状態でのAnTuTuベンチマークのスコアは16000弱。20000強のスコアをはじき出すフラッグシップ機と比較すると、やや見劣りしますが、コストパフォーマンスで考えると十分ではないでしょうか。

文字入力してみたところ。デフォルトの文字入力ソフトは「FSKAREN for Huawei」を採用しています。

GL07Sで文章を打ってみた01 – YouTube

GL07Sで文章を打ってみた02 – YouTube

カメラ機能にはほかのスマートフォンでもみられるタッチフォーカスのほか、カメラを回転させることで広い領域を撮影できる「パノラマモード」、写真に他の写真のお気に入りの顔を選択して挿入できる「グループモード」などを搭載。

各種設定画面。

HDR撮影に加え、さまざまなエフェクトを利用可能です。

カメラで連続撮影してみたところ。画面をスライドさせるようにタップすると、ギャラリーが表示されます。

GL07Sでカメラ撮影 – YouTube

気になる「STREAM X GL07S」の本体価格。LTE電話プラン(にねん)のバリュースタイル加入時、新規契約の価格は4万2000円ですが、バリュースタイルの「月額割引」によって毎月1750円が割り引かれるため、2年利用時の本体価格は実質0円に。

さらにイー・モバイル同士の通話が24時間無料になる月額980円の「LTE電話プラン(にねん)」と「データ定額5」「LTEスマホ割」を契約することで、月額料金は3880円に。つまり本体代と合わせて月額3880円で利用できるようになるわけです。

ちなみに「データ定額5」は従来のスマートフォン同様、追加料金無しでテザリングを利用できますが、1ヶ月あたりの通信量が5GBを超えると月末まで通信速度が128kbpsに低下。しかしながら月額2625円を追加で支払うと速度制限を解除できるため、「2GBあたり2625円」という形で追加課金している大手各社よりも格段にリーズナブルなのが特徴です。

基本料金とパケット料金だけで7000円近くとなり、さらに本体代が上積みされる大手携帯電話各社のLTEサービス。

本体代金の割引も、ナンバーポータビリティで他社から乗り換えたユーザーなどに限られる場合が大半ですが、その中で「通常の新規契約でも本体代込みで月額3880円」というのは、非常にリーズナブルなのではないでしょうか。

なお、BUZZAP編集部で確認したところ、一部取扱店舗では新規契約者に購入特典としてタブレット端末などを合わせて提供しているケースもあるため、うまくすれば非常に良い買い物ができそうです。

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