ソフトバンクがT-Mobile買収断念、アメリカ進出計画に番狂わせ

ソフトバンクがTモバイルの買収を断念したことが明らかになりました。


ウォールストリートジャーナル紙の報道によると、ソフトバンク傘下のアメリカ携帯電話会社「スプリント(Sprint)」がT-Mobileの買収を断念したことを複数の関係者が明かしたそうです。

これはアメリカ司法省と連邦通信委員会(FCC)が、携帯電話会社の統合を進めることにより、消費者の不利益につながると懸念していることを受けたもので、スプリントおよびソフトバンクは規制当局の承認を得ることが非常に難しいと判断。

スプリントは現地時間の8月6日朝にも正式発表を行う予定で、ネットワークの改良に取り組んでいることもあり、短期的には単独での存続が望ましいとみているとのこと。

ソフトバンクは日本でイー・モバイルやウィルコムを傘下に収めたように、スプリントを通じたT-Mobile買収によってアメリカでのシェアを30%台に引き上げ、獲得した周波数帯や通信エリアを足かがりにベライゾン・AT&Tの2強と並ぶ腹づもりでしたが、ここで番狂わせが生じたことになります。

ちなみにT-Mobileは昨年5位のMetroPCSを買収したものの、スプリント同様、シェアは10%台にとどまっているのが現状。つまりアメリカ政府は現時点では「3強」を望まず、ベライゾンとAT&T、スプリントとT-Mobileという対立軸を作ることで携帯電話業界を成長させる考えであるようです。

スプリント、TモバイルUSの買収断念=関係筋 – WSJ

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