ソフトバンクが感情・心を持ったロボット「pepper」を開発



ソフトバンクが感情・心を持ったロボット「pepper」を開発しました。

ソフトバンクが開発した感情・心を持ったロボット「pepper」 - YouTube


こちらがロボットとして初めて人の感情を認識する「感情認識機能」がついたとされるpepperです。



「ET」を思わせるような孫社長とのコンタクトのシーン。




かなりスムーズにやりとりできるソフトバンクのロボット「Pepper」 - YouTube


「記者の皆さん、最高のシャッターチャンスですよ。人類とロボットが握手してる歴史的な瞬間ですよ」とみずからアピールするpepper。



意外とプレッシャーに弱いというキャラ設定など、親しみやすさを全面に押し出しています。すかさず孫社長から「保険打ってんなぁ」とのツッコミ。自社製品のロボットに対してのツッコミですから、ここはむしろノリツッコミと解釈すべきところかもしれません。


ここでは腰をウェイビーにピストンさせる機能、頭頂部の音声センサーで聞こえてくる声の方向を特定する機能、相手との距離を正確に測る機能などが紹介されました。詳しくは上記動画から。


ここでロボット技術を開発したALDEBAEAN社の創業者兼CEOのブルーの・メゾニエ氏が登場。pepperがフランス語で挨拶します。実際に製品化される際は何カ国語を認識して使い分けられることになるのでしょうか?


今度は3人で記念写真。もう少し身長が欲しかったと言うpepper。


ここからは孫社長によるpepperのプレゼンテーションです。





























製造を担当するFOXCONN Technology Group テリー会長 兼 CEOも登壇しました。

そして宮迫博之や上戸彩らのメンバーも登壇、pepperとの絡みです。人間の感情を読み取る演技審査はかなり面白いことになっています。実際に家庭に来た際、悲しい顔をしていたら慰めてもらえるのでしょうか。また、動画15分からはロボットダンスというには滑らか過ぎるダンスを拾う。少々取り乱しがちでガラが悪くなるのがチャームポイントのようです。毎日このテンションというのは賑やかで楽しいかもしれません。

宮迫博之や上戸彩も登壇、Pepperが歌って踊った遊んだソフトバンク発表会 - YouTube


この後質疑応答が行われました。質疑内容は以下のとおり。

TBS山城:
人型にこだわった理由は?人っぽさはアドバンテージ?

孫:
家族の一員として感情移入するには人間の形をしているほうがしやすい。日本はもともと鉄腕アトムなど、ロボットに対する親近感や夢を抱いている人が多い国。ヒトの形をしたロボットは日本だからこそ人の心をときめかせ、なじみがある。待ち望んでいる人も多い。

時事通信橋本:
ロボットの身長体重などの仕様は?T-Mobile買収を話せる範囲でお願いします。

孫:
身長は120cmくらい。後ほど詳細をお伝えしたいと思います。T-Mobileはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。

週刊アスキー高木:
日本の家は段差があるがどうなの?クラウドが落ちた場合は?タブレットは取り外せる?

孫:
バッテリーの持ちが2足歩行できるようになれば対応する。クラウドは複数のデータセンターを駆使して落ちないように作る。胸のタブレットは差し替えできるようにします。

フリー?:
今日のデモはある程度プログラミング済み?それとも自律?値段は安いけど、利益は上がる?ビジネスとして成り立つ?

孫:
今日のデモの大きな部分はアプリケーションに基づいたものであります。会話をちゃんと認識して、表現する感情認識エンジンは稼働し始めている。実店舗で動作するPepperにはあらかじめプリインストールされたアプリケーションを元にジョークを繰り広げるといったショーを30分に1回実施予定。人工知能で会話するモードにも切り替えられるようにする。毎日会話をする中で、どんどん学習し、進化する。19万8000円ではなかなか利益が出ない。高い志・低い値段で当面は1人でも多くの家庭に広めていきたい。量産するようになればビジネスとして成り立つ。Foxconnを製造パートナーに選んだのはそのため。

日本テレビ安藤:
Twitterで「25年間夢を見てきた」と言っていたが、どういう気持ちだったのか。Pepperという名前の由来は?

孫:
一番最初に思ったのは子どもの頃見た鉄腕アトム。「涙が流せない」「心が痛いというのが分からない」という話があって、かわいそうだと思った。いつかロボットやコンピューターが感情を理解できるようになればいいなと漠然と考えていた。

人間が理解できるということは、コンピューターも理解できる。人々の感情を数値化することは可能だと思っていた。ついにロジックと要素の技術が揃ったので、ついに実現できる時が来た。最初のコードネームは「太郎」だったが、世界中の人たちが覚えやすい名前としてPepperに絞り込んだ。

毎日新聞横山:
Pepperはどこで売る?赤字からスタートするということだが、どうやっていくのか。通信の事業と絡めるのか。

孫:
ソフトバンクショップで買えるようにする。順次設置店舗も拡大します。ネットでも注文できるようにします。まずは日本から。こなれたら近い将来世界展開をしていきたい。台数が少ないので今は製造コストの方が高いが、事業として成り立つように考えているので、いろいろな形で利益が出るようにしていきたい。

通信はWi-Fiを通じてリアルタイムでのやりとりをするつもりだが、LTEの通信チップも近いうちに載せていきたい。

週刊ダイヤモンド:
Googleがロボットベンチャーを買収して商用化を進めていますが、このタイミングで参入する意味は?Foxconnと組んでいるが、これを機にXaomiのようなハード展開を加速していくのか。

孫:
Googleと我々のロボットに対する考え方は少し違う。彼らは生産性を求めている。我々は生産性よりも家庭で人々を楽しませたい、喜ばせたいというところに力点を置いており、感情認識エンジンのようなものを備えている。すでに特許を100件以上取得済みであり、感情系を含めてユニークな立場にあります。

FoxconnとはYahoo!BBのモデムなどの周辺機器で取引がある。本格的なロボットへの参入ということで、Foxconn以外考えられないということで、選定させていただいた。

インプレス太田:
クラウドで集合知で成長が加速するという話だが、海外での常識なども学習していくのか。それとも国別で別れていくのか。SDKはどのようなことができる?

孫:
海外展開はそれぞれの国での習慣などを重点的に当てはまるようにした上で行っていきます。悲しむ声のトーンや笑顔などはより感情に近いものであることが研究の結果分かった。人間の直感的な感情は国をまたいでいけるのではないかと考えています。家庭の中のローカル、国の中のローカルなどの集合知を集めていきたい。SDKでどのようなことができるかは、9月に行われる開発者会議で説明していきたい。

マイナビニュース:
クラウドにソフトバンクのメリットがあるということだが、アルデバランがソフトバンクと組む他のメリットは?120cmというPepperの大きさは日本の家庭に合わないのでは?

Bruno:
クラウドだけでなく、ローカルの情報に基づいた動作も可能。孫社長は非常にユニークな方。ソフトバンクとはたくさんの分野で一緒に仕事をさせてもらった。

孫:
二本足を残すべきかなど、色んな議論をして仕事をしてきた。我々が共同で始める2年前からアルデバラン社はロボットを手がけてきていた、そしてソフトバンクは通信を手がけてきたからこそ、ワングループカンパニーとして一緒にやっていこうということになった。シナリオベースによらないフリートークの部分を明日からソフトバンク銀座や表参道で試していただきたい。7~8割くらいは会話として成立するレベルまできている。そこに感情認識というものがまず芽生え始めている。感情を持てるということは自我を持てるということ。環境に応じて、それぞれ個別の性格に育っていく。


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