超ハイエンドスマホ向け新型プロセッサ「ARM Cortex-A72」発表、処理能力3.5倍・消費電力75%削減

クアルコムのSnapdragonシリーズの一部やHuaweiスマホのCPU「KIRIN」シリーズ、NVIDIAのTegraなどに採用されているARM社製プロセッサの最新版「ARM Cortex-A72」が発表されました。

5年前のハイエンドCPUと比較して50倍の処理性能を実現しており、未来のハイエンドスマホのスペックを占う指標となっています。


ARM社のプレスリリースによると、新型プロセッサ「ARM Cortex-A72」と新型GPU「ARM Mali-T880」を2016年に投入するそうです。いずれも台湾の半導体メーカー、TSMC社の16nm・FinFET+プロセスを採用しており、主なスペックは以下の通り。

◆ARM Cortex-A72
・64ビット対応、最大2.5GHz駆動
・「Tegra 4」「Tegra K1」「K3V3」が採用している「ARM Cortex-A15」比で3.5倍の処理能力
・同じ作業量の場合、「ARM Cortex-A15」比で75%消費電力削減
・状況に応じてプロセッサを使い分ける「ARM big.LITTLEプロセッサ構成」採用時はA53と組み合わせ

昨年発売のHuawei製スマホ「Ascend Mate 7」に採用されているA15や、今年リリースされる新型プロセッサ「Snapdragon 810」に採用されるA57との比較。A57比でも1.8倍のパフォーマンスとは、なかなかのものではないでしょうか。

◆ARM Mali-T880
・現行の「Mali T-760」比で1.8倍の処理能力、40%消費電力削減
・4K、120fpsの動画再生、録画が可能
・据え置きゲーム機クラスのグラフィックス

なお、ARM Cortex-A72はMediaTekやHiSilicon、Rockchipなどから採用プロセッサがリリースされる予定。クアルコムやNVIDIAが採用するかどうかも気になるところです。

ARM Sets New Standard for the Premium Mobile Experience

・関連記事
Xperia Z4の今年後半発売、Snapdragon 810搭載確定 | BUZZAP!(バザップ!)

NVIDIAが新プロセッサ「Tegra X1」発表、Xbox One相当のグラフィックをモバイルで実現 | BUZZAP!(バザップ!)

Huaweiが新プロセッサ「Kirin 620」発表、格安スマホがさらに高性能に | BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

モバイル に関する人気記事

  1. 【朗報】Pixel 8a「7年保証」で5月16日発売か、『ずっと使える廉価版』競合各社の格安スマホを圧倒へ
  2. 【速報】格安タブレットの決定版「Alldocube iPlay 50 Pro Max」値下げ、6万円超えのスマホと同性能でお値段なんと半額以下に
  3. 「廉価版iPad Pro」年内発売へ、miniLED搭載の新シリーズiPadは「ProとAirの中間」を目指した手ごろな高性能モデルに
  4. iPhone 17 Plus「画面サイズ縮小」の憂き目、持ち味の『バッテリー最大』『大画面』が新たな差別化でPro Maxの独壇場に
  5. 「二束三文の超格安iPhoneが必要」iPhone 15失速やApple Car頓挫などの穴埋めで『がらくた市場』参入やむなしに

モバイル の最新記事