スマートフォンの世界シェアトップのAndroid、そして以前強いシェアを誇るiPhoneに大きく水をあけられている「Windows Phone」が、いずれiPhoneを抜くシェアを獲得する見通しであることが明らかになりました。
「Windows Mobile」シリーズに代表される従来のソフトウェア資産を捨て去り、新しいプラットフォームへと生まれ変わったものの最後発のスタートとなり、いまだに日本では対応機種が1機種のみしか発売されていないWindows Phoneですが、本当にそのような日は訪れるのでしょうか。
Android Expected to Reach Its Peak This Year as Mobile Phone Shipments Slow, According to IDC - prUS23523812
アメリカの調査会社「IDC」がまとめた、スマートフォンのOS別シェアが今後5年間、どう推移していくのかというレポートによると、SamsungのGalaxyシリーズなどに牽引されているAndroidのシェアは今年でピークを迎えるものの、これから先5年間トップであり続けるそうです。
また、北米や西ヨーロッパ、中国を中心としたアジア太平洋地域で強さを発揮しているiPhone(iOS)についても、その勢いをほぼ維持できるとのこと。
しかしWindows Phoneはスロースタートにもかかわらず、新興市場に強いNOKIAが同プラットフォームを採用したスマートフォンを積極的に投入することで、急拡大するとIDCは推測。2016年にはiPhoneを抜き、世界シェア2位に躍り出ると見込んでいます。
各OSの2012年と2016年の市場シェアを比較したところ。BlackBerryがシェアを維持できているのが不思議な気もしますが、これはメッセージングデバイスとして生き残るという考えによるもの。
グラフにするとこんな感じ。なお、このような未来を達成するためにはマイクロソフトおよびNOKIAが、NOKIA製モデルに今まで採用してきた「Symbian OS」から「Windows Phone」へのスムーズな移行を進める必要があるとされています。
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