任天堂が先日発売した据え置きゲーム機「Wii U」は本体を1台売るごとに赤字となる、いわゆる「逆ざや」状態であることが明らかになりました。
これは携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」に続いてのことで、ゲームプラットフォームとして利用できるスマートフォンおよびタブレットの台頭や業績悪化を受けた任天堂の「覚悟」が見てとれます。
任天堂、背水の陣 岩田社長の覚悟 :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、任天堂の「Wii U」の本体価格(ベーシックセットが2万6250円、プレミアムセットは3万1500円)は、製造原価が販売価格を上回る「逆ざや」状態となっており、業界関係者は1台売るごとに1万円前後の赤字になると見込んでいるそうです。
このような赤字覚悟の価格設定に踏み切った背景として、スマートフォンやタブレット端末の台頭で同社のゲーム事情が厳しい状況に立たされていることが挙げられており、部品メーカーへの値下げ要請がかつてないほど強かったとのこと。
ちなみに発売からわずか半年で「ニンテンドー3DS」を1万円値下げした際にも逆ざや状態が発生していましたが、こちらは2012年度前期でほぼ解消した模様。また、値下げの恩恵で2012年4~9月にニンテンドー3DSシリーズは世界中で506万台を売り上げており、本体の普及に伴うソフトの拡充が期待されます。
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