テレビや新聞からは伝わらない「パラリンピック2012」の雰囲気がよくわかる写真40枚

熱狂のうちに終了したスポーツの祭典ロンドン・オリンピック。連日の中継や報道に一喜一憂して夏を楽しんだ人も多いと思いますが、8月29日からは身体障害者を対象とした世界最高峰のスポーツ競技大会パラリンピックも始まっています。

164もの国と地域から約4300人の選手が参加するなど、オリンピックに届かんばかりの規模で開催される今大会。とはいえ、オリンピックに比べるとテレビや新聞などでの報道がグッと少なくなり、いまいち会場の雰囲気や選手の様子などが伝わってきません。以下に掲載する大会の様子をいろいろな角度から捉えた美麗な写真を眺めれば、きっとパラリンピックへの理解が深まるはずです。

Preparing for the 2012 Paralympics – In Focus – The Atlantic

※画像はクリックで拡大します

1:ドイツの水泳選手Christoph Burkardがトレーニング終了後にプールを去る姿。

2:ロンドンのタワー・ブリッジに掲げられた大会のシンボル。

3:サイクリストのGreta Neimanasはアメリカの選手。

4:ロンドンのトラファルガー広場で点火するClaire Lomas。彼女は乗馬の事故により2007年以来、胸から下が麻痺しています。

5:ウェイトリフト・トレーニングをする短距離走者のWilly Martinez(27)はベネズエラの選手。ハイランクのプロボクサーだった18歳の時に、激怒した親族から“なた”で手首を切り落とされました。

6:英国のフェンシングチーム。左からDavid Heaton、Craig McCann、Simon Wilsonです。

7:中央にいるSally Haynesが聖火を持ってストーク・マンデビル競技場の陸上トラックを進みます。

8:ボート競技に出場するパートナー同士のOksana MastersとRob Jonesはアメリカの選手。

9:英国の車椅子バスケットボール選手チームメンバー、Sarah Grady、Judith Hamer、Helen Turner、Louise Sugden。撮影場所はロンドンのセント・ポール大聖堂。

10:エジンバラのMeadowbankスタジアムにある聖火台からトーチへ火を灯すMartin Dougan。

11:練習を終えたばかりのアメリカ人水泳選手、Swimmer Elizabeth。

12:Phillipa GrayとLaura Thompsonはニュージーランドの自転車競技選手。

13:ブラジルの四肢麻痺水泳選手、Ronystony Cordeiro。2004年に自転車乗車中の事故を起こしました。

14:選手村でダンサーからの歓迎を受ける選手団。

15:米陸軍軍曹のJosh Olsonは、イラクのタルアファルでパトロール中に手榴弾の爆発によって右足を失いました。彼は陸軍でも随一だった射撃の腕前で金メダルを狙います。

16:公園でのトレーニング中に水分補給をするPascale Bercovitch。彼女は1984年に列車事故で足を失っています。

17:エルサルバドルの車椅子レーサー、Luis Morales。練習後に撮影された手袋はボロボロです。

18:Tom Aggarは英国の現世界チャンピオン。

19:聖火の大使を務めるMarc McGarelくん。

20:北アイルランドの議会の背に上がる花火を見つめる人々。

21:彼らはカンボジアの車椅子レーサーで、プノンペンの通りを使ってトレーニングをするために集まっています。カンボジアは世界で最も手足を失った人が多い国ですが、出場するチームは一組のみとのこと。ある批評家は「ますます最新のハイテク機材を買う余裕がある国が有利になっている」と語っています。

22:トレーニングをするブラジルの円盤投げ選手Vanderson Silva。彼は14年前の列車事故で左足を失いました。

23:ヒースロー空港に降り立ったスペインの選手団。

24:2012年ロンドン・パラリンピック開会式の芸術監督を務めるBradley HemmingsとJenny Sealeyがサーカスのワークショップに参加しているところ。

25:24歳のIrene Suarezは盲目のランナー。彼女はベネズエラのトップ選手で、ガイドのRichard Torrealbaと共にトレーニング中です。

26:ニューヨークのタイムズスクエアでデモンストレーションを行うアメリカのバレーボールチーム。

27:トレーニング中の水泳選たち。

28:ウェールズで一番高いスノウドン山の頂上にて点火される聖火。

29:ビートルズ末期の名盤『アビーロード』のジャケットが撮影された横断歩道を横切る聖火の列。

30:ドイツの陸上選手Heinrich Popowがクラウチングスタイルを披露。

31:ブラジルのセーリング選手Bruno LandgrafとElaine Cunhaが車椅子を置いてトレーニング中。

32:アメリカを代表するアーチェリー選手のMatt Stutzmanが足を使って弓を引いているところ。

33:エジンバラにあるパラリンピックのシンボルの下には聖火台が置かれています。

34:カンボジアのプノンペンにある国立オリンピックスタジアムでトレーニング中のThin Seng Hon。生まれつき右足を持たない彼女は短距離走における今大会唯一のカンボジア代表です。

35:ロンドン駅にユーロスターで到着したベルギーの車椅子スプリンター、Marieke Vervoortと犬のZenn。

36:イラクの障害者スポーツクラブでアーチェリーのトレーニングをするMustafa Muhammed(右)とRana Alawi(左)。Muhammedは2007年にアメリカの追撃砲によって負傷し、妻と3人の子どもを失いました。

37:Moran Samuelはイスラエルのボート選手。

38:日本の短距離走者、中西麻耶は6年前に仕事中の事故で右足の膝から下を切断しています。100m走での日本記録、200m走及び走り幅跳びでのアジア記録保持者ですが、活動資金不足を理由に2011年の世界選手権には出場できませんでした。写真は今年の3月に出たセミヌード・カレンダーで、トレーニングや試合への資金援助募集を目的に発売されたもの。シンガポール・インド・イギリスなど世界各国でニュースとなりました。

39:スコットランドの聖火台に火を灯すRosie Smith。

40:アクアティックセンターにてウォームアップ中の水泳選手。

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