NTTドコモがLTE基地局を一気に3万局に拡大へ、75Mbps対応も急加速

まもなく2013年春モデルを発表するNTTドコモがLTEサービス「Xi」の基地局増強を加速することが明らかになりました。

各社とも「下り最大75Mbps」をうたう一方で、37.5Mbps対応にとどまる基地局が多いのが現状ですが、75Mbps基地局を1万局にまで引き上げるとしています。

朝日新聞デジタル:ドコモ、LTE基地局増強-75メガビット型、6月めど1万局 – デジタル

朝日新聞社の報道によると、NTTドコモは2012年3月末までにXi対応の基地局数を2万3000局に引き上げた上で、そのうち全国政令指定都市や全国県庁所在地を中心にした4000局を下り最大75Mbpsに増速する予定を明かしていますが、さらに整備を進め、6月末までの3ヶ月ほどで75Mbps対応の基地局を6000局上積みするそうです。

これによりトータルの基地局数は3万局、そのうち3分の1にあたる1万局ほどが75Mbps対応になるとのことで、75Mbps対応基地局は2.1GHz帯を用いて整備され、全国の支社や支店と連携して人が集まる施設などを精査した上で、人口密集地域の駅や沿線などの人が移動する動線にくまなく配置される予定とされています。

なお、気になる残り3分の2のXi基地局についても、利用者の3GからXiの移行状況を見て順次対応するとされていますが、すでにXiの契約者が2012年12月時点で800万人を突破していることや、最も3Gの帯域を圧迫していると思われる、2010~2011年にかけて発売されたXi非対応スマートフォンユーザーが機種変更するタイミングを考えると、そう遠くないうちに残る基地局も増速されることになりそうです。

ちなみにNTTドコモは店舗やオフィスなどのエリアの「穴」を埋める目的で、ブロードバンド回線を準備するだけで基地局の運用が可能な下り最大112.5Mbps、上り最大37.5Mbpsの「Xi」と下り最大14Mbps、上り最大384kbpsの「FOMA」の両方をサポートした超小型基地局「Xiフェムトセル」を展開しています。

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