国内最速となる下り最大112.5MbpsのLTEをNTTドコモが開始へ、「Xiフェムトセル」でエリア拡大も


NTTドコモがLTEサービス「Xi」を国内最速となる下り最大112.5Mbpsに増速することを発表しました。

また、世界初となる3G・LTE両対応の「Xiフェムトセル」を開発したほか、今後のエリア拡大予定についても告知されています。



報道発表資料 : 受信時最大100Mbpsの高速通信サービスを提供開始 | お知らせ | NTTドコモ

NTTドコモの報道発表資料によると、同社は本日から全国10都市(新潟、金沢、松山、高松、高知、徳島、那覇など)の一部において、「Xi」での下り最大100Mbpsの高速通信サービスを提供開始したそうです。

下り最大100Mbpsサービスは本日発売の「GALAXY Note II SC-02E」および「Xperia AX SO-01E」をはじめとした2012年冬モデルが対応するほか、2012年度内に新たに発売する予定の新機種(2013年春モデル)では同エリアで下り最大112.5Mbpsの通信が可能になるとのこと。

本日から増速されるエリアは以下。100Mbpsおよび112.5Mbps通信可能エリアは2013年春には札幌、仙台、広島を含む全国50都市以上、2014年春には東名阪を含む全国主要都市にサービスを拡大していくとしています。

なお、NTTドコモは2012年度末までにXi対応基地局を2万3000局、人口カバー率75%を目指してエリアの拡大を進めるほか、全国政令指定都市や全国県庁所在地を中心に、現在下り最大37.5Mbpsでサービス提供しているXi対応基地局4000局を下り最大75Mbpsに増速する予定。

報道発表資料 : LTE対応の超小型基地局「Xiフェムトセル」を開発 | お知らせ | NTTドコモ

さらにXiエリア拡大の一環として、世界初となるLTEおよび3Gの両通信方式に対応した超小型基地局「Xiフェムトセル」を2012年12月から住居・店舗・オフィスなどへ設置することを告知。

「Xiフェムトセル」には自動的に周辺環境に合わせてエリアを調整する機能(プラグ&プレイ機能)が搭載されており、ブロードバンド回線を準備するだけで基地局の運用が可能に。従来展開してきたFOMA向けの「FOMAフェムトセル」同様、XiやFOMAのエリア拡大および品質向上の取り組みを、短期間に低コストで機動的に行うことが可能になるとしています。

これが「Xiフェムトセル」本体。下り最大112.5Mbps、上り最大37.5Mbpsの「Xi」と下り最大14Mbps、上り最大384kbpsの「FOMA」の両方をサポートしており、対応周波数帯はKDDIやソフトバンクモバイルがiPhone 5向けに運用している2.1GHz帯。

今回の増速により対応端末が発売されていないにもかかわらず、ソフトバンクが正式発表から丸1年にわたって事あるごとに掲げ続け、対応端末の発売で今年10月にようやく実現した下り最大110Mbpsの「国内最速」は、春にも覆されることとなります。

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