アニメとクラブの高次結合、東京ジョイポリスで開催された「リアニポリス」に行ってきました

アニソンとクラブミュージックの融合したリアニメーションから派生し、東京ジョイポリスをジャックしたリアニポリスに実際に参加してみました。既存のクラブシーンを打ち破る新しいエネルギーに満ち溢れた空間となっていました。レポートします。


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会場の東京ジョイポリスはお台場のフジテレビから程近い場所に位置しています。ゆりかもめ線でも行けますが、新宿や渋谷からはりんかい線直通の埼京線に乗り、東京テレポートで降りると徒歩10分程度。イベントが開始される14時前は小雨がぱらついていましたが、ほぼアーケードの下を歩いていけるため、傘がなくても問題ありませんでした。

ジョイポリスのエントランスを入るとすぐに大音量でアニソンのリミックスが聴こえてきます。リアニポリス自体のエントランスはちょっと分かりにくかったのですが、誘導のスタッフに教えてもらいながらぐるりとメインホールを迂回して入ります。

イベントがスタートしたばかりの時間だったのですが、それでも最初のDJ、megsisさんのプレイするフロアには既にこれだけの人が詰めかけていました。最初からレスポンスも上々です。

フロア両脇の巨大な建造物は実はサウンドシステム。相当いい音で鳴っており、しかもプロジェクション・マッピングがビカビカに当てられています。

フロアでポーズを取ってくれたギガツカハラさんとVJのSpike Bloomさん。

こちらがタイムテーブル。

メインフロアは巨大な吹き抜けの空間になっており、上の階から見下ろすことができます。一般のお客さんも興味津々といった感じで見入っていました。

中には手すりから身を乗り出したり、アトラクションの行列でノリノリで踊りだしている人も。アニソンの中でもJ-POPとして認識されている曲も少なからずあり、ものによっては90年代からのリミックスなども含まれていて、「知っている曲」と感じた人も少なくないのかもしれません。

この絵面の近未来感は感動的ですらあります。そしてフロアの上空をジョイポリスの人気アトラクションであるVEIL OF DARKのジェットコースターが時折走り抜け、男女の悲鳴がパンしていくのも非常に面白いです。

チャラアニを主催するTAKAYAさん。

グルーヴ感のある4つ打ちサウンドでフロアをぐいぐい引っ張っていたのはJAKKNさん。普通にクラブミュージックとして非常に引き込まれる展開です。

後半のLiveパートでのフロアのハンズアップ感はハンパではありませんでした。

こちらはMOSAIC.WAVさんのLive。ふたつの楽曲を「人力マッシュアップ」するコーナーは大ウケ。進撃の巨人とアンパンマンのミックスにフロアの熱気は最高潮に達しました。


現役女子高生のCAN-LAさん。眩しいです。


ちなみにメインフロアの横にあったVEIL OF DARKの看板の中でゾンビが蠢いているのですが、どうしても音に合わせて踊っているようにしか見えませんでした。

Fish & ChipsさんのDJです。

ギガツカハラさん。存在感がもはや完全に鬼龍院皐月様です。

中盤からのスピッツ→アンダーワールド→エヴァンゲリオンという流れはアラフォーキラーでした。

フロア後方にはバー・カウンターも。ノンアルコールのお客さんも少なくない反面、イェーガーマイスターのショットで乾杯するグループもいるなど、楽しみ方は様々。

時間と共にお客さんはどんどん増えていくのですが、リストバンド製でリアニポリス会場からは出入り自由で、ジョイポリス内のベンチやカフェなどで休むことができるため、そこまで窮屈さを感じずに踊っていられたのは非常に良かったです。ジョイポリス自体もゲーム関連のアトラクションなどが非常に多く、別料金にはなりますが、空間全体を好みに合わせて遊び尽くすこともできるなど、参加者の好みに合わせて動ける自由度の高さも魅力です。

筆者はこれまで基本的に4つ打ちダンスミュージックのクラブシーンを見てきましたが、リアニポリスのDJの面白さは独特です。基本的にDJがみんな喋って踊れる上に、なんだったら歌えてしまうというのはとても新鮮。そこにフロアのオーディエンスがハンズアップしてどんどん盛り上がっていく一体感の勢いは格別です。

VJのSpike Bloomさんから聞いたお話では

「リアニポリスはアニメが好きという軸でいろいろなジャンルやタイプの音を掛けるアーティストが集まっている。だからかかる音がバラバラだけど、アニメという共有しているテーマで繋がっているから違和感なくひとつの空間が生まれる」

ということ。そこに食いついて踊っているオーディエンスが吸収していく音の幅広さは単一ジャンルのクラブイベントでは実現できないもの。

これまでもリアニメーションを無料で新宿歌舞伎町や中野駅前で開催し、その資金をマイクロファンディングで集めるなど、既存のクラブシーンのノウハウを軽々と超えてきた彼らですが、パーティオーガナイズから音や映像までを含めて新時代のクラブシーンがここに生まれていることを感じました。

アニメミュージックとクラブミュージックという、少し昔なら接点がないように感じたかもしれないこれらのシーンが高次結合した結果、予測不能な面白いものがこれから発信されてゆきそうな予感があります。

来年にはさらにすごいロケーションで開催との噂もあるリアニメーション。アニクラシーンを引っ張る存在でもあり、今後の展開が期待されます。

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