ワイモバイルにいきなり暗雲、ウィルコムもイー・モバイルも純減していたことが明らかに
イー・アクセスとウィルコムが経営統合され、8月1日から立ち上がった新ブランド「ワイモバイル」。
データ通信に強いイー・モバイルと音声通話に強いウィルコムが合体したことで、ダブルエンジンで成長できる……と思いきや、意外な数字が明らかになりました。
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2013年|契約数|公開情報|ワイモバイル株式会社|Y!mobile(ワイモバイル)
いつの間にか2013年度第4四半期(2014年1~3月)の契約数が掲載されていたワイモバイルの契約数情報。なんとイー・モバイルがマイナス3万2000件の純減を記録しています。
一方でウィルコムは18万2900件の純増。ただしそのうち3万9100件はソフトバンクから借りている3G回線です。
上記のデータからイー・モバイルはおそらく同ブランドとしては初の純減に陥っていたことが分かりますが、さらに興味深いのが本日付けで公開された(PDFファイル)ソフトバンクの2014年度第1四半期決算。
ワイモバイルの累計契約数が2014年3月末時点で1001万1000件なのに対し、2014年6月末時点では1000万2000件と、9000件の純減。そのうちPHSの契約数が554万6000件から551万6000件へと減少しており、今度はウィルコムが純減へと転じたことが分かります。
なお、ウィルコムは昨年12月から「もう1台無料キャンペーン」を拡充し、1台契約すると4台無料で利用できるという、なりふり構わない契約者獲得策を展開。
さらにイー・モバイルも2013年9月から2台目のPocket WiFiを月額580円で提供し始めたほか、今年3月には各ショップで最大7台のセット販売に踏み切っていました。
端末の開発が間に合わず、合併のシナジー効果を生かした新機種が1つもラインナップされないなど、立ち上げに見切り発車な側面もあったワイモバイル。
「PHSのMNPが開始される10月に立ち上げれば良かったのでは?」という気もしますが、急がざるを得なかったことや、新たに「もう9台無料」という、水増し目的としか思えないプランを用意した背景には、「純減」という非常に切羽詰まった事情があったようです。
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